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ヒューマノイドロボットはいくらか — 公表価格の全一覧

4,900ドルから9万ドルまで。本紙が収録するヒューマノイド234機種のうち、価格を公表しているのはごく一部しかない。公表されている全機種の価格と、9割が値段を出さない理由。

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執筆・編集責任:日本フィジカルAI新聞 編集部

「ヒューマノイドロボットはいくらか」という問いには、実はほとんど答えが存在しない。 本紙が収録するヒューマノイド244機種のうち、金額を公表しているのは7機種、2.9%にすぎない。 価格が出ている全機種を並べたうえで、なぜ9割以上が値段を出さないのかを説明する。

244機種
本紙収録のヒューマノイド
7機種
金額を公表している機種
2.9%
価格公表率
4,900ドル
最も安い公表価格(Unitree R1 AIR)

機種数・公表率は本紙Robot DBの現在値(自動更新)。最安値はUnitree公式[2]。

金額が公表されている全機種#

以下は、何らかの金額が示されている機種のすべて。二足歩行のヒューマノイドだけでなく、 比較の基準として四足歩行機も含めた。 なお Atlas は未市販の推定値、Tesla Optimus は未発売の目標価格であり、 購入できる価格ではない点に注意されたい。

機種メーカー国形態公表価格
Unitree G1Unitree中国二足13,500ドル(標準)/EDUは要問合せ
Unitree Go2Unitree中国四足約1,600ドル〜
Unitree H1Unitree中国二足約9万ドル〜
Unitree R1Unitree中国二足$5,900〜(R1 Air $4,900 / EDU $10,500)
1X NEO1X米国二足$20,000 または $499/月
Atlas (電動)Boston Dynamics米国二足パイロット導入(未市販、推定$13〜15万)
Boston Dynamics SpotBoston Dynamics米国四足約7.5万ドル〜
Tesla OptimusTesla米国二足量産で2〜3万ドル目標(未発売)
Asimov 1——二足公式GitHub掲載の未組立DIYキット: 20,000米ドル。499米ドルは申込金で、本体価格ではない。

価格ではなく「区分」だけを示す機種#

次のグループは、金額の代わりに販売区分だけが示されている機種である。 これらは実質的に「問い合わせてください」という意味になる。

機種メーカー国表示
AgiBot A2AgiBot中国商用
DEEP Robotics Lite3Deep Robotics中国研究/教育
Fourier GR-1Fourier中国研究/商用
Galbot G1Galbot中国研究/商用
Unitree B2Unitree中国商用
Apptronik ApolloApptronik米国商用(法人)
Figure 02Figure米国商用(価格非公開)
Figure 03Figure米国家庭・商用向け(価格非公開)

なぜ9割以上が価格を出さないのか#

1. 売っているのが機体ではなく「稼働」だから

FigureやAgilityは、ロボット単体ではなく導入・運用込みの契約で提供している。 Agilityは上場発表の中でDigit v5の複数年契約受注が3億ドル超に達したと開示しているが[6]、 1台あたりの価格は示していない。BMWでのFigure 02の運用も、稼働時間や部品点数は公表されても価格は出ていない[5]。 提供しているのが台数ではなく稼働時間である以上、定価という概念が成立しにくい。

2. 工業機は構成で値段が変わるから

AgiBotの精霊G2は、工業向けの個別見積で提供されている[4]。 ハンドの種類、センサ構成、安全対策、ラインへの接続まで含めると、 同じ型番でも導入費用は倍以上変わる。カタログ価格を出す意味が薄い。

3. 研究・教育向けだけが価格を出せる

逆に言えば、金額を公表しているのはほぼ研究・教育・個人向けの機種に限られる。 Unitreeが4,900ドル・5,900ドル・13,500ドルという価格を並べているのは[2,1]、 買い手が研究室や個人で、見積のやりとりをせずに買える必要があるからだ。 1X NEOが本体2万ドルまたは月額499ドルという二本立てを提示しているのも[3]、 消費者向けの売り方である。

ここから先は編集部の評価

調達を検討する立場からの実務的な結論は、次の3点になる。

  • 研究・検証目的なら価格は分かる。1万ドル前後で二足歩行機が手に入る。 ただし稼働時間は1〜2時間で、腕の可搬は数kgしかない
  • 現場投入なら価格は聞くしかない。公表価格が存在しないのは情報開示の問題ではなく、 売り方がそうなっているため。相見積を取る前提で動くべきである
  • 「量産で2〜3万ドル」という目標値を予算に使わない。未発売機の目標価格は、達成時期も構成も確定していない

機種ごとの仕様はRobot DB、 主要3機種の詳細比較はUnitree G1 / R1 / AgiBot G2 実機比較にまとめている。

出典

  1. 1.Unitree G1 製品仕様ページ(標準機 US$13.5K) — Unitree Robotics一次情報
  2. 2.Unitree R1 製品仕様ページ(AIR $4,900 / R1 $5,900) — Unitree Robotics一次情報
  3. 3.NEO humanoid designed for household use, available for preorder(本体 $20,000 / 月額 $499) — The Robot Report
  4. 4.智元精霊G2 製品ページ(工業級・個別見積) — 智元創新(AgiBot)一次情報
  5. 5.BMW Group、Spartanburg での Figure 02 運用実績を公表 — BMW Group(公式)、2026-02-27一次情報
  6. 6.Agility Robotics to Go Public Through $2.5 Billion Merger(Digit v5 の複数年契約受注3億ドル超) — Agility Robotics(Business Wire)、2026-06-24一次情報
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