ロボットの選び方|価格・可搬重量・制御条件・公開範囲を比較
公開・資料確認 / 日本フィジカルAI新聞 編集部
ロボットは、達成したい作業、必要な制御アクセス、継続運用の条件から選びます。価格と自由度だけでは、手先で何を持てるか、学習した方策を動かせるか、故障後に戻せるかは判断できません。
比較の要点
| 比較軸 | 揃える条件 | 避けたい読み違い |
|---|---|---|
| 可搬重量 | 姿勢、リーチ、連続運転、ハンド込みか | 最大値を全姿勢で使えると思う |
| 価格 | 機体版、ハンド、計算機、税・輸送、保守 | 部品原価を購入総額と思う |
| 制御アクセス | 指令方式、周期、状態取得、SDKの版 | デモが動けば任意の方策も動くと思う |
| 公開範囲 | CAD、部品表、コード、重み、ライセンス | オープンソースという一語で全て公開と思う |
先に作業を定義する
必要な高さ、移動距離、対象物、把持方法、作業時間、失敗時の復旧を整理します。人型の外観より、設備へ届くか、作業を終えられるかを先に比較します。固定アームや移動台車を含めて候補を考えると、必要な自由度が明確になります。
研究用なら制御・ログへのアクセスが重要です。導入用なら消耗品、保守、連続運転、停止時の動作も確認します。同じメーカーでも教育向けと開発向けの版で条件が異なるため、型式までそろえます。
報告価格と購入費用を分ける
BRIDGEの解説では、研究で報告されたプラットフォーム費用と、完成品として購入できる価格を分けて扱っています。同じ考え方で、広告にある最低価格に何が含まれるかを確認します。
本紙の比較表で値が空欄なら、ゼロという意味ではありません。販売元へ、構成、納期、輸送、税、保守、ソフトウェア利用条件を明記した見積もりを求めるための確認項目です。
学習モデルとの接続を確かめる
LeRobotの公開資料では、機体、方策、データ形式、推論の手順がそれぞれ整理されています。機体名が対応一覧にあっても、任意の重みを読み込めるとは限りません。観測キー、指令表現、正規化、制御周期の一致を調べます。
公開設計を選ぶ場合は、図面を取得できるかに加え、組立手順、部品の調達、動作ソフトウェア、ライセンスの対象を確認します。公開予定の項目は、現時点の調達判断に含めないようにします。
購入前の比較試験
本紙は、同じ対象物と初期配置で、成功率、作業時間、介入時間、復旧時間を測る試験を勧めます。メーカーのデモ動画は候補を探す入口にし、自社の作業条件を満たすかは別に確認します。
ここで示すのは選定の手順です。掲載機種の性能を本紙が同じ条件で実測比較したものではありません。製品ごとの仕様と出典はRobot DB、価格の読み方は関連コラムで確認できます。
詳しい解説と実装資料
- Unitree G1 / R1 / AgiBot G2 実機比較
研究用の廉価機、入門機、そして工場向けの業務機。同じ「ヒューマノイド」でも設計思想はまったく違う。公式仕様だけを並べて三機種の役割を分ける。
- ヒューマノイドロボットはいくらか — 公表価格の全一覧
4,900ドルから9万ドルまで。本紙が収録するヒューマノイド234機種のうち、価格を公表しているのはごく一部しかない。公表されている全機種の価格と、9割が値段を出さない理由。
- BRIDGEを詳しく読む — 1,500ドル級ヒューマノイドの形と制御は、どう一緒に設計されたか
人の動きを写しやすい形と、実際に動かせる駆動系を往復して設計するBRIDGE。腰の自由度、モーター選定、失敗からの設計変更、比較実験を読み解き、報告コストと公開済みCAD・公開予定コードの違いまで確認する。
- Model Hardware Standard — 装置統合は数時間に、物理の直観だけは埋まらなかった
AIエージェントに実験装置を握らせる共通仕様の研究プレビュー。公表された5例では、4人が数か月かけて58%だったレーザー復帰が99.3%になり、数週間の統合が8時間になった。一方でエージェントは液体の泡から抜け出せず、人間が原因を教えた。MHSが解いたのは配線であって、身体性ではない。
原典・確認範囲
公式資料の概念・公開手順をもとに、比較と確認の観点を本紙が整理しました。掲載機種の実機試験結果ではありません。個別研究の数値・条件は上の詳しい解説と出典をご確認ください。
更新履歴:2026-09-11 初版公開。編集責任・訂正窓口
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