何が起きたか
経済産業省は、AIロボット・フィジカルAIの開発基盤となる国産マルチモーダル基盤モデルを開発する「FRONTia」事業を始動した。2030年の実現を目指す。本事業はNoetra株式会社と国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)からなるコンソーシアムが実施する。
詳細
本事業では、AIロボット・フィジカルAIの開発基盤となる国産マルチモーダル基盤モデルを開発し、我が国の生成AI開発力の強化、製造業をはじめとする産業競争力の向上、GXへの貢献を目指す。AI基盤モデルの開発と、国内外の研究機関等と連携した理論・要素技術・アーキテクチャに関する先導研究を一体で推進し、高度な日本語理解や論理推論、指示遂行などの基盤的能力を備えた基盤モデル、画像・動画・音声を理解するマルチモーダル基盤モデル、物理空間も認識できる世界基盤モデル等を段階的に開発・提供していく。 本事業は、Noetra株式会社と産総研からなるコンソーシアムが実施する。Noetra株式会社はマルチモーダル基盤モデルの開発を行う開発枠を、産総研は先導的な研究開発を行う探究枠を担い、一体となって推進する。開発枠では、Noetra株式会社に基盤モデルのユーザーとなる多数の企業が出資している体制を生かし、実際の利用ニーズを踏まえた開発を推進する。探究枠では、産総研が有する国内外のトップレベルの研究者・研究機関とのネットワークを生かし、国内外の多数の研究機関との共同研究を通じて、理論、要素技術、アーキテクチャ等に関する先導研究を推進する。 なお、本事業で開発するモデルは、各年度毎に成果として公開する予定だが、条件を満たす事業者に対象を限定して学習済みの重みを提供する、ウェイト・アベイラブルモデルとする方針である。この提供方針は、本事業の成果が国の事業として開発され、日本固有のデータを含むことから、無制限に公開するのではなく、適切な管理のもとで提供することが適切であるとの考えに基づく。
Key Facts
| 経済産業省は「FRONTia」事業を始動し、2030年の実現を目指す。 | [0] |
| 本事業はAIロボット・フィジカルAIの開発基盤となる国産マルチモーダル基盤モデルを開発する。 | [1] |
| 本事業はNoetra株式会社と国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)からなるコンソーシアムが実施する。 | [1] |
| Noetra株式会社はマルチモーダル基盤モデルの開発を行う開発枠を担う。 | [1] |
| 産総研は先導的な研究開発を行う探究枠を担う。 | [1] |
| 開発枠では、Noetra株式会社に基盤モデルのユーザーとなる多数の企業が出資している体制を生かす。 | [1] |
| 探究枠では、産総研が有する国内外のトップレベルの研究者・研究機関とのネットワークを生かす。 | [1] |
| 本事業で開発するモデルは、各年度毎に成果として公開する予定。 | [1] |
| モデルは条件を満たす事業者に対象を限定して学習済みの重みを提供するウェイト・アベイラブルモデルとする方針。 | [1] |
| 7月16日に日本のフィジカルAI政策に関する対外発信イベントが開催され、Yoshua Bengio氏とYann LeCun氏のビデオメッセージが公開された。 | [1] |
なぜ重要か
本事業は、日本がフィジカルAI分野で国産の基盤モデルを開発し、産業競争力の向上を図る国家的な取り組みである。産学連携のコンソーシアム体制と、限定公開という提供方針が特徴的で、今後のAI政策の方向性を示す。