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ランキング7

中国ヒューマノイドメーカー量産台数ランキング

2025年に世界で出荷されたヒューマノイドは約1万3000台。上位3社はすべて中国勢で、世界の約8割を占めた。調査会社と当局の数字を突き合わせ、「量産」の実像を確かめる。

2025年に世界で出荷されたヒューマノイドロボットは約1万3000台。上位3社はすべて中国企業で、全体の78%を占めた[1]。 ただし「量産台数」と呼ばれている数字は、出荷・生産・稼働のどれを指すかで倍近く違う。 ランキングそのものより、数え方の違いのほうが、この産業の現在地をよく表している。

2025年、世界出荷は約1万3000台

ロンドンの調査会社Omdiaの報告書『General-purpose Embodied Intelligent Robots』によれば、2025年のヒューマノイド出荷台数は世界で約1万3000台。 首位は上海のAgiBot(智元機器人)で5100台超、世界シェア39%。2位が杭州のUnitree(宇樹科技)で4200台、3位が深センのUBTECH(優必選)で1000台だった[1,2]。 LejuやEngineAI、Fourier、そして米国のFigure AI、Agility Robotics、Teslaは、いずれも150〜500台のレンジに収まる[1]

AgiBot(智元)
5,100以上・シェア39%
Unitree(宇樹)
4,200
UBTECH(優必選)
1,000
Leju / EngineAI / Fourier ほか
500各社150〜500の上限
Figure AI / Agility / Tesla ほか
500各社150〜500の上限

出典: Omdia(Xinhua経由)[1]。4位以下は個社別の内訳が公表されていないため、レンジ上限を目安として表示。

約13,000
2025年 世界出荷(Omdia)
78%
中国上位3社の世界シェア
87%
2025年出荷のうち中国製
44%
2026年上期 AgiBotのシェア

中国製比率は36Kr Japanが伝えたOmdia報告の数値[8]、2026年上期のシェアはSmart Analytics Global[3]

「量産台数」には3つの定義がある

同じ2025年について、中国工業情報化部(MIIT)は国内のヒューマノイド生産量を約2万台としている[4]。 Omdiaの世界出荷1万3000台[1]より、中国一国の生産量のほうが多いことになる。これは矛盾ではなく、数えている対象が違う。

指標数えているもの2025年の値出す主体
出荷台数顧客に引き渡された完成機。返品・デモ機の扱いは調査会社ごとに異なる世界 約1万3000台[1]調査会社(Omdia等)
生産量工場から出た完成機。在庫・未販売分を含む中国 約2万台[4]当局(MIIT)
稼働台数現場で日々動いている台数公表なし

2026年上期、AgiBotが8400台

2026年に入って規模は一段変わった。米調査会社Smart Analytics Globalによれば、AgiBotの2026年上半期の出荷は8400台、世界シェア44%。 半年で、Unitreeの2025年通年の出荷を上回った[3]。 MIITも2026年上半期の中国の生産量が4万台を超えたとし、通年で10万台を突破する見通しを示している[4]。 2025年比で5倍という計画である。

3社は同じ市場を取り合っていない

台数だけを並べると同じレースに見えるが、売っている相手が違う。

メーカー2025年出荷主戦場量産の裏付け
AgiBot(智元)
上海
5,100台超商用・産業。自動車部品の製造ラインなど工業向け「精霊G2」を寧波で均普智能と共同ラインに載せ、均勝電子との億元規模の購買契約分から出荷を開始[7]
Unitree(宇樹)
杭州
4,200台研究・教育・コンシューマ[1]上海証券取引所(科創板)に上場申請。2025年の売上は16.99億元、主力事業の粗利率60.13%[6]。 4044.64万株以上の新株発行で42.02億元の調達を計画[5]
UBTECH(優必選)
深セン
1,000台商用・産業[1]香港上場済み(開示あり)

Unitreeの上場申請は、この産業で初めて第三者検証を経た財務数値が出てきた点で大きい。 粗利率60%台[6]という水準は、ハードウェア企業としては高い。逆に言えば、 4200台の多くは研究・教育向けであり、工場で毎日働く台数とは別物だということでもある。

ここから先は編集部の評価

ランキングの首位が入れ替わったこと自体には、あまり意味がない。重要なのは、AgiBotの伸びが製造業の購買契約に紐づいていることと、Unitreeの伸びが研究・教育市場の裾野に紐づいていることだ。前者は景気と設備投資に、後者は補助金と大学予算に連動する。 同じ「量産」でも、需要が消えるときの消え方が違う。

日本の読者にとっての実務的な含意は単純で、いまヒューマノイドを調達しようとすると、 研究用途なら中国製がほぼ唯一の現実解になっている、ということである。中国企業一覧Robot DBで機種別の仕様を確認できる。

出典

  1. 1.Chinese firms lead global humanoid robot production in 2025: report Xinhua(調査: Omdia『General-purpose Embodied Intelligent Robots』)、2026-01-09
  2. 2.Chinese firms outpace US rivals in 2025 humanoid robot shipments, as AgiBot takes lead South China Morning Post、2026-01
  3. 3.AgiBot passes Unitree as China's top humanoid exporter(調査: Smart Analytics Global) Semafor、2026-08-11
  4. 4.2026年产量冲刺10万台关口 人形机器人如何从「炫技」走向「实用」(工業情報化部・甘小斌氏の発言) 証券時報(stcn.com)、2026-07
  5. 5.Shanghai Stock Exchange to review Unitree Robotics IPO on June 1, with over 4.2 billion yuan fundraising plan 上海証券取引所、2026-05-26一次情報
  6. 6.Humanoid Robot Maker Unitree Advances Toward $618 Million Shanghai IPO Caixin Global、2026-06-02
  7. 7.智元精灵G2 製品ページ / 量産開始の発表 智元創新(AgiBot)一次情報
  8. 8.人型ロボット、2025年世界出荷1万3000台 中国メーカーがトップ3独占 36Kr Japan、2026-01
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