何が起きたか
欧州委員会の資金提供による国際プロジェクト「ROBOT-CUB」が、2歳児サイズのヒューマノイドロボット「iCub」を開発した。iCubは53自由度を持ち、這う・座る・物を掴むなどの動作が可能で、認知機能の研究に用いられる。プロジェクトは2010年1月に完了し、成果はオープンソースとして公開されている。
詳細
ROBOT-CUBプロジェクトは、欧州委員会の「Cognitive Systems, Interaction & Robotics」部門(Unit E5)から5年間の資金提供を受けて実施された。プロジェクトの主な目的は、3.5歳児サイズのヒューマノイドロボット「iCub」の実装を通じて認知機能を研究することである。iCubは53自由度を持ち、四つん這いで這う、座る、頭や目を動かす、手で物を掴むなどの動作が可能で、カメラとセンサーにより視覚・聴覚・触覚を持つ。 iCubのソフトウェアは、経験から学習するように設計されており、他者の観察や試行錯誤を通じて、幼児が学ぶように複雑なタスクを実行できるようになる。研究者らは、部屋の中の物体を追跡する、周囲の固定物体を基にナビゲーションする、物体との相互作用の結果を予測するなどのスキルを教えている。 プロジェクトはオープンな性質を持ち、プラットフォームの公開配布、ソフトウェアのオープンソース化、新たなパートナーの受け入れと世界的な協力の形成を行っている。2007年にプロジェクトパートナーが実施したアイデアコンペティションでは、6つの研究ラボにiCubが提供された。プロジェクトは2010年1月に完了し、その成果はwww.iCub.orgで維持・公開されている。
Key Facts
| ROBOT-CUBプロジェクトは欧州委員会の資金提供を受け、5年間実施された。 | [2] |
| iCubは3.5歳児サイズのヒューマノイドロボットである。 | [2] |
| iCubは53自由度を持ち、這う、座る、頭や目を動かす、物を掴むなどの動作が可能。 | [1] |
| iCubはカメラとセンサーにより視覚・聴覚・触覚を持つ。 | [1] |
| iCubのソフトウェアは経験から学習し、他者の観察や試行錯誤を通じて複雑なタスクを実行できる。 | [1] |
| 2007年にプロジェクトパートナーがアイデアコンペティションを実施し、6つの研究ラボにiCubが提供された。 | [1] |
| ROBOT-CUBプロジェクトは2010年1月に完了し、成果はwww.iCub.orgで公開されている。 | [2] |
| プロジェクトはオープンソースであり、プラットフォームの公開配布とソフトウェアのオープンソース化を行っている。 | [2] |
なぜ重要か
このプロジェクトは、ロボットの認知機能の研究を進めることで、人間の脳の認知機能の理解を深めるとともに、人間を支援し相互作用する高度なロボットの開発につながる可能性がある。また、オープンなプラットフォームとして世界中の研究者が利用できる点で、ロボット研究の基盤を提供している。