何が起きたか

米国防高等研究計画局(DARPA)は2018年7月17日、自然災害や高リスク環境での活動を目的としたマイクロからミリサイズのロボットプラットフォームを開発する新計画「SHort-Range Independent Microrobotic Platforms(SHRIMP)」を発表した。同計画は、アクチュエータ材料と機構、電力貯蔵部品の基礎研究を推進し、自立型の小型ロボットを実現することを目指す。

詳細

DARPAのマイクロシステム技術オフィス(MTO)のプログラムマネージャーであるロナルド・ポルカウィッチ博士は、自然災害や捜索救助、危険環境などの状況において、ロボットが支援を提供できる可能性がある一方、大型のロボットプラットフォームではアクセスできない環境が多く存在すると述べている。小型ロボットは大きな支援を提供できるが、その縮小には基盤技術の大幅な進歩が必要だとしている。 SHRIMP計画では、アクチュエータ技術の進歩に加え、高効率な電力貯蔵デバイスと電力変換回路の開発を目指す。現在のマイクロロボットの多くは電力や処理、制御のためにテザー(ケーブル)に依存しており、エネルギー効率の悪いアクチュエーション技術と限られたエネルギー貯蔵デバイスによって制約を受けている。SHRIMPは、自立して動作する複雑なマイクロからミリサイズのロボットを創り出すため、高電圧アクチュエーション機構をサポートし、バッテリー消耗を大幅に削減できるコンパクトな電源とコンバーターの研究を進める。 SHRIMPのプラットフォームは、米国立標準技術研究所(NIST)のロボット試験施設で採用されている原則を応用して評価される。各参加チームは、オリンピック形式の評価で、移動性、平坦面および傾斜面での機動性、積載能力、速度などの能力を競う。

Key Facts

DARPAは2018年7月17日、SHRIMP計画を発表した。[0]
SHRIMPはSHort-Range Independent Microrobotic Platformsの略称である。[0]
SHRIMPの目標は、自然災害や重大な災害シナリオで使用する多機能なマイクロからミリサイズのロボットプラットフォームを開発・実証することである。[0]
DARPAのプログラムマネージャーはロナルド・ポルカウィッチ博士(MTO所属)。[0]
SHRIMPはアクチュエータ材料と機構、電力貯蔵部品の基礎研究を探求する。[0]
アクチュエータ技術はロボットの移動性、積載能力、器用さに影響する。[0]
SHRIMPは高効率な電力貯蔵デバイスと電力変換回路の開発を目指す。[0]
SHRIMPのプラットフォームはNISTロボット試験施設の原則を応用して評価される。[0]
各参加チームはオリンピック形式の評価で、移動性、機動性、積載能力、速度などを競う。[0]

なぜ重要か

SHRIMP計画は、災害現場や危険環境での捜索救助活動において、人間の代わりに活動できる小型ロボットの実現を目指すものである。アクチュエータや電力技術の基礎研究を進めることで、ロボットの小型化と自立化に貢献し、将来的には義肢や光学ステアリングなど他分野への応用も期待される。