何が起きたか

米国防高等研究計画局(DARPA)は、高速・軽量な自律型無人航空機(UAV)を開発するFast Lightweight Autonomy(FLA)プログラムの初回飛行データ収集を完了したと発表した。テストはマサチューセッツ州のオーティス空軍州兵基地で実施され、目標速度である毎秒20メートルを達成した。

詳細

DARPAのFLAプログラムは、障害物の多い環境での航法など低レベル任務を遂行するために必要な処理能力、通信、人間の介入を削減するアルゴリズムの開発とテストを目的としている。成功すれば、オペレーターの作業負荷とストレスを軽減し、有人・無人プラットフォームの複数編隊の高レベル監視に人間が集中できるようになると期待される。 今回の飛行テストでは、3つの研究チームが使用する共通のクアッドコプターUAVプラットフォームで初のデータ収集が行われた。プラットフォームは商用のDJI Flamewheel 450機体、E600モーター(12インチプロペラ)、3DR Pixhawk自動操縦装置を使用し、高精細オンボードカメラやLIDAR、ソナー、慣性計測ユニットなどのセンサーを搭載して毎秒20メートルの速度を達成できることが検証された。また、低速ではあるが、人間の操縦なしに障害物を「見て」回避する初期の自律能力も実証された。 DARPAのプログラムマネージャーであるMark Micire氏は、「初回の飛行データ収集で対気速度目標を検証できたことに興奮している。一部のチームが予定より早く基本的な自律飛行を実証したことは追加のボーナスだった」と述べた。また、「チームの課題は、アルゴリズムとオンボード計算効率を向上させ、UAVの知覚範囲を拡張し、機体の質量を補償して高速での極端な旋回や急な機動を可能にすることだ」と語った。 3つの実施チームは、マサチューセッツ工科大学と組んだDraper、ペンシルベニア大学、AeroVironmentと組んだScientific Systems Company, Inc.(SSCI)である。テストはマサチューセッツ州ケープコッドのオーティス空軍州兵基地の旧格納庫で、倉庫を模した壁や箱などの障害物を設置して実施された。テスト中には数回のクラッシュも発生したが、Micire氏は「ハードな目標を達成する唯一の方法は、物理システムとソフトウェアを限界まで押し上げることだ。今後も飛行失敗やクアッドコプターの破損が増えると予想している」と述べた。

Key Facts

DARPAのFLAプログラムは、高速・軽量な自律型UAVの開発を目指し、初回飛行データ収集を完了した。[0]
テストはマサチューセッツ州のオーティス空軍州兵基地で実施され、目標速度の毎秒20メートル(時速45マイル)を達成した。[0]
プラットフォームは商用のDJI Flamewheel 450機体、E600モーター(12インチプロペラ)、3DR Pixhawk自動操縦装置を使用。[0]
高精細オンボードカメラ、LIDAR、ソナー、慣性計測ユニットなどのセンサーを搭載。[0]
テストでは、低速での自律的な障害物回避も実証された。[0]
DARPAのプログラムマネージャーはMark Micire氏。[0]
3つの実施チームは、Draper(MITと連携)、ペンシルベニア大学、Scientific Systems Company, Inc.(SSCI、AeroVironmentと連携)。[0]
テスト中に数回のクラッシュが発生した。[0]
FLAプログラムは、GPSに依存せず、外部オペレーターやセンサーとの通信なしで、複雑な屋内空間を自律飛行できる小型UAVの開発を目指す。[0]

なぜ重要か

FLAプログラムは、危険な屋内環境での偵察任務において、遠隔操縦では困難な自律飛行を可能にし、軍人や救助隊員の危険を軽減する可能性がある。また、この技術は地上、海洋、水中システムにも応用できる可能性があり、GPSが利用できない環境での運用に有用とされる。