ロボット・フィジカルAIの補助金と公募の探し方
国のフィジカルAI研究開発事業から、自治体の介護ロボット導入補助まで。本紙が収集した募集中の公募から、どこに何があるかを実務目線で整理する。
執筆・編集責任:日本フィジカルAI新聞 編集部
ロボットやフィジカルAIの導入・研究開発に使える公的資金は、一箇所にまとまっていない。 国の研究開発事業、都道府県の導入補助、そして官公庁の調達案件が別々のポータルに散っている。 本紙は現在5,944件の募集中案件を収集しており、 そのうち459件がロボット・フィジカルAIに関連する。どこに何があるかを整理する。
本紙入札・公募DBの現在値(自動更新)。関連度は本紙が付与したスコア60以上。
3つの入口を使い分ける#
いま募集中の補助金(ロボット関連度順)#
本紙が収集した募集中の補助金から、ロボット・フィジカルAIとの関連度が高いものを並べた。 締切は自動更新されるため、閲覧時点の情報になる。
| 件名 | 実施 | 締切 |
|---|---|---|
| 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIに関する研究開発事業」の公募[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIの研究開発を公募するもの。物理世界で動作するAIの自己改善能力を高めることが目的で、ロボットや身体性AIとの関連が深い。 | 全国 | 2026/8/24 |
| (情報更新)「AIロボット・フィジカルAIを見据えたマルチモーダル基盤モデル開発事業」の公募について[検索] AIロボット・フィジカルAI向けのマルチモーダル基盤モデル開発事業の公募。情報更新あり。 | — | — |
| (情報更新)「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIに関する研究開発事業」の公募について[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIに関する研究開発の公募が行われている。 | — | — |
| 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」の公募[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤の構築を目的とした公募。ロボットのソフトウェア開発環境や基盤技術の研究開発を支援する。 | 全国 | 2026/10/16残13日 |
| 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボット基盤モデルの研究開発(GENIAC)(補助)」(多用途ロボット等を含む)の実施体制の決定について[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、ロボット基盤モデルの研究開発(GENIAC)に関する実施体制が決定された。多用途ロボット等を含む研究開発に対する補助金事業である。 | — | — |
| 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤構築」の公募について[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、ロボティクス分野におけるソフトウェア開発基盤の構築を目的とした公募。ロボットのソフトウェア開発基盤に関する研究開発提案を募集している。 | — | — |
| 【令和8年度】介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金(介護ロボット等)[検索] 令和8年度の介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金であり、介護現場へのロボットやICT機器の導入を支援する補助金である。 | 神奈川県 | 2026/8/31 |
| 【令和8年度】介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金(パッケージ型)[検索] 令和8年度の介護ロボット・ICT導入支援事業費補助金(パッケージ型)で、介護現場へのロボット・ICT導入を支援する補助金。 | 神奈川県 | 2026/8/31 |
| 「NEDO懸賞金活用型プログラム/広範囲な浅海における短時間計測・観測システムの開発/NEDO Challenge for BLUE ECONOMY」2次コンペティションの参加者の決定について[検索] NEDOの懸賞金活用型プログラムで、広範囲な浅海における短時間計測・観測システムの開発を対象とした2次コンペティションの参加者が決定された。 | — | — |
| 「地盤・海象・気象等の調査・観測技術の高度化・高効率化に関する研究開発」の公募について(予告)[検索] 地盤・海象・気象等の調査・観測技術の高度化・高効率化に関する研究開発の公募予告。 | — | — |
| 2026年度「SBIR推進プログラム」(一気通貫型 フェーズ1及びフェーズ2)の実施体制の決定について[検索] 2026年度のSBIR推進プログラム(一気通貫型フェーズ1及びフェーズ2)の実施体制が決定したことを公表する案件。研究開発型スタートアップ等を対象に、フェーズ1からフェーズ2まで一貫した支援を行う制度の実施体制に関する情報提供である。 | — | — |
| (情報更新)2026年度「SBIR推進プログラム」(一気通貫型・フェーズ2)の公募について[検索] 2026年度のSBIR推進プログラム(一気通貫型・フェーズ2)の公募に関する情報更新。フェーズ2は実用化・事業化に向けた研究開発を支援する制度である。 | — | — |
関連度が最も高い案件(入札を含む)#
補助金に限らず、ロボット・フィジカルAIそのものが対象になっている案件を関連度順に並べる。 こちらは大学・研究機関・官公庁が「何を買おうとしているか」が見える。
| 件名 | 実施 | 締切 |
|---|---|---|
| 2026.10.01 入札公告12 AI 対話機能付き全身型ヒューマノイドロボットシステム 一式[PDF] 国立大学法人東京科学大学が、AI対話機能を備えた全身型ヒューマノイドロボットシステム一式を一般競争入札で調達する。納入期限は令和9年3月31日で、納入場所は湯島地区ロボット未来創造センター。全省庁統一資格の物品販売A〜D等級など参加資格が課される。 | 国立大学法人東京科学大学 | — |
| 【電子入札】【電子契約】原子力施設の自動巡視点検に使用する四脚歩行ロボットSpotの購入[PDF] 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構福島が、原子力施設の自動巡視点検に使用する四脚歩行ロボットSpotの購入を一般競争入札で調達する案件。全省庁統一資格の物品販売A〜D等級のいずれかに格付けされた者が参加可能で、電子入札システムにより応札する。 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構福島 | — |
| 汎用ヒューマノイドロボット[原典] 理化学研究所が東京大学向けに汎用ヒューマノイドロボットを調達する一般競争入札。履行期限は2026年2月27日。資格は全省庁統一資格A〜C級。仕様書は要登録。 | 国立研究開発法人理化学研究所 | — |
| 等身大ヒューマノイドロボット 一式[PDF] 国立大学法人福井大学が、知能システム工学講座向けに等身大ヒューマノイドロボット1式および5指ハンド1式を調達する一般競争入札。搬入・据付・配線・調整を含み、納入期限は令和9年2月26日。全省庁統一資格の物品販売でA・B・C等級の者が参加可能。 | 国立大学法人福井大学 | — |
| 手術支援ロボットシステム[PDF] 愛媛大学医学部附属病院が手術支援ロボットシステム一式(コンソール、アーム4台、ビジョンシステム等)を賃貸借により調達する一般競争入札。令和8年度の全省庁統一資格で四国地域の役務提供等A~C等級が必要。 | 国立大学法人愛媛大学 | — |
| 【電子入札】【電子契約】原子力施設点検用人型ロボットシステムの構築[PDF] 原子力施設の点検用に遠隔操作可能な人型ロボットシステムを構築する一般競争入札。技術要件として人型ロボットのハードウェアまたは制御アルゴリズムの開発実績が求められる。 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構福島 | — |
| 「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIに関する研究開発事業」の公募[検索] ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業の一環として、フィジカルAIに向けた再帰的自己改善型AIの研究開発を公募するもの。物理世界で動作するAIの自己改善能力を高めることが目的で、ロボットや身体性AIとの関連が深い。 | 全国 | 2026/8/24 |
| 内視鏡手術支援ロボット一式[PDF] 横浜労災病院が内視鏡手術支援ロボット一式を調達するための意見招請公示。仕様書案に対する意見を募集しており、実際の入札は今後行われる。高度な医療ロボットであり、専門性が高く、大規模な調達と見込まれる。 | 独立行政法人労働者健康安全機構横浜労災病院 | — |
| 多種環境対応脚型無人機システムの検証役務[PDF] 防衛装備庁陸上装備研究所が、多種環境対応脚型無人機システムの検証役務を調達する入札公告である。参加には防衛省競争参加資格(役務の提供等)のA~D等級が必要で、電子入札で行われる。 | 防衛装備庁陸上装備研究所 | — |
| ヒューマノイドロボット 二式[PDF] 東京大学がヒューマノイドロボット2式を調達する入札公告。納入期限は令和7年5月30日。全省庁統一資格で物品の製造又は販売のA、B又はC等級が必要。リバースオークション方式。 | 国立大学法人東京大学 | — |
実務上の注意#
締切から逆算すると、たいてい間に合わない
補助金は公募期間が1〜2か月しかないものが多い。GビズIDの取得、見積の取得、事業計画の作成を考えると、 公募開始を見てから動いて間に合うことは少ない。前年度の同じ事業を見て、 いつごろ公募が出るかを把握しておくほうが現実的である。
「ロボット導入」名目の補助金は意外と少ない
ロボットという名前が付いた補助金は、介護分野などを除けば多くない。 実際に使われているのは、ものづくり補助金[4]のような 設備投資一般の枠にロボット導入を載せる形である。 対象経費と成果指標の書き方が採択を左右するため、制度名で探すより、 自社の投資がどの枠に当てはまるかで探したほうがいい。
本紙のスコアは目安であって審査基準ではない
一覧の並び順に使っている関連度スコアは、案件のテキストから本紙が自動で付けたものである。 応募の可否や採択可能性を示すものではない。必ず原典の公募要領を確認されたい。
この一覧を作って見えたのは、国の資金は「開発」に、自治体の資金は「導入」に付いているという分業だ。 NEDOのフィジカルAI関連事業は研究開発型で、対象は技術を作る側。 一方、都道府県の補助金は現場に機器を入れる側に付く。 自社がどちらの立場かで、見るべきポータルが変わる。
募集中の全案件は入札・公募で検索できる。 介護分野に絞った制度は介護ロボット導入の補助金で扱う。
出典
- 1.jGrants 補助金電子申請システム — デジタル庁 / 経済産業省一次情報
- 2.公募情報 — NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)一次情報
- 3.官公需情報ポータルサイト — 中小企業庁一次情報
- 4.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 — 全国中小企業団体中央会一次情報
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