何が起きたか
humanoid.guideは2026年11月4日、Unitree Roboticsの3指ロボットハンド「Dex3-1」を紹介した。同媒体によると、親指と2本の指を備え、主に同社のG1ヒューマノイド向けに設計されている。
本紙の見方
Dex3-1の特徴は、5指ではなく親指と2本の指で構成する点にある。把持部の指配置を絞った設計は、手先の構成を評価する際に、指の本数だけでなく対象物との接触位置や動作の組み立て方を確認する必要があることを示す。ただし、紹介記事には対象物を使った実験条件や作業結果はなく、この構成がどの作業に適するかまでは判断できない。 本紙が同日掲載の記事として扱うDex2/5を紹介する記事を掲載と並べても、現時点で確認できるのはUnitree Roboticsのロボットハンドを紹介する記事が複数あることまでだ。Dex2/5との機構、用途、世代上の関係を示す情報は提示されておらず、名称や掲載日の近さから製品系列の違いを推定すべきではない。 G1向けとされる点は、ハンド単体の仕様をロボット本体との組み合わせで見る必要性を示す。寸法と重量は搭載部品としての大きさを捉える手掛かりになる一方、取り付け方式や本体側との接続、動作制御の仕様は記事から確認できない。モーター駆動についても、関節の大半がダイレクト駆動で1つがギア駆動という記述だけでは、速度、力、耐久性や制御精度は評価できない。 また、Hand Score 3/10、Degrees of Freedom 2/5、Strength 1/5はhumanoid.guideによる評価であり、実測値ではない。同媒体は評価が関節数や持ち上げ性能を表すものではないと明記しているため、製品の実用性や作業能力の指標としてそのまま扱うことはできない。実際の性能を見極めるには、評価方法と採点基準に加え、対象物、必要な接触力、把持試験の条件を確認する必要がある。 Unitree Roboticsの技能開発構想を扱ったUnitree、ヒューマノイドの技能向上を支援する「Rehearsal」を開発とも、手先のハードウェアと技能開発を同一の実装事実として結びつけることはできない。Dex3-1がどのような制御・学習手順で使われるかは、提示資料に記載がない。次に確認すべきなのは、G1との具体的な接続・制御仕様、実作業での把持条件、製品の価格や供給形態である。これらが分からない限り、紹介記事の寸法や評価点から導入可能性を判断するのは早い。詳細は原典を参照されたい。
なぜ重要か
humanoid.guideの記載では、Dex3-1は主にG1向けに設計され、重量は0.71キログラムだ。ロボットの手先を選定する際には、本体との接続や対象作業での実測性能が必要になるが、掲載された評価点は持ち上げ性能を示すものではないため、数値の読み分けが重要である。