何が起きたか

Uber Technologies, Inc.、Verne、Pony AI Inc.は2026年8月20日、クロアチアのザグレブでUberアプリを通じた自動運転配車サービスを開始した。欧州の都市でUberアプリからロボタクシーを予約できるのは初めて。サービスはザグレブ中心部を含む主要エリアで7時から21時まで提供され、開始時点では認可を受けた運転者が同乗する。Pony.aiが自動運転技術を提供し、Verneが車両保有・運行を担い、Uberが配車ネットワークとアプリ体験を統合する。

詳細

ザグレブでのサービスは、Pony.aiの自動運転ソリューション、Verneのサービスエコシステムと運用フレームワーク、Uberのグローバルなモビリティプラットフォームを組み合わせたもの。利用者はUberアプリでUberXまたはComfortをリクエストすると、自動運転車両が利用可能な場合に車両情報と乗車手順が表示される。この提携は2026年3月に発表されたパートナーシップに基づき、開発・テスト段階から実運用へ移行した。ザグレブは提携の最初の市場であり、今後欧州の追加都市への展開を計画、次市場の詳細は年内に発表予定。Verneは2026年4月にザグレブで欧州初の商業ロボタクシーサービスを開始しており、それ以来毎日運行し数千回の自動運転走行を完了している。

Key Facts

Uber、Verne、Pony.aiは2026年8月20日にザグレブでUberアプリを通じた自動運転配車サービスを開始した。[1]
サービスはザグレブ中心部を含む主要エリアで7時から21時まで提供され、開始時は認可を受けた運転者が同乗する。[1]
Pony.aiが自動運転技術を提供し、Verneが車両保有・運行を担い、Uberが配車ネットワークとアプリ体験を統合する。[1]
この提携は2026年3月に発表されたパートナーシップに基づき、開発・テスト段階から実運用へ移行した。[1]
Verneは2026年4月にザグレブで欧州初の商業ロボタクシーサービスを開始し、それ以来毎日運行し数千回の自動運転走行を完了している。[1]

本紙の見方

今回のザグレブでのサービス開始は、Uberが自動運転分野で採用するプラットフォーム型戦略の欧州における最初の実装である。Uberは2020年以降、自社での自動運転車両開発を行わず、Pony.aiなどの技術企業と現地の運行会社を組み合わせる手法を取ってきた。ザグレブはその戦略の欧州での最初の市場であり、Pony.aiの技術、Verneの運行、Uberの配車ネットワークという三者連携のモデルを実証する場となる。 本紙が既報の通り、Uberは欧州でPony.aiとの提携を拡大し、2000台超のロボタクシー配備を計画している。ザグレブでの開始はその計画の第一歩であり、今後欧州の4都市で展開するための基盤となる。また、Uberは東京で日の丸交通と提携し、2026年後半にロボタクシーの試験運行を予定している。ザグレブでの実運用で得られるデータと運用ノウハウは、東京を含む他市場での展開に応用される可能性がある。 このサービス開始の構造的な特徴は、Uberが単なる配車プラットフォームから、自動運転車両の運用を統合する「ロボタクシー企業」へと業態をシフトさせつつある点だ。Uberは自社で車両を保有せず、Verneが車両を保有・運用するモデルを採用することで、資産を抱えずに自動運転サービスの拡大を図る。これは、Uberが従来のライドシェアの延長線上で自動運転を組み込むのではなく、自動運転専用の運用体制を構築することを意味する。 一方で、今回のサービスは開始時点では運転者が同乗する段階的導入であり、完全無人運転への移行時期は明示されていない。ザグレブでのサービスがどの程度の台数で開始され、どのような頻度で運行されるのかも公表されていない。また、欧州の追加都市の具体的な名称や時期も未発表だ。これらの点が次の確認ポイントとなる。

なぜ重要か

Uberが欧州で初めて自動運転配車を実用化したことで、欧州におけるロボタクシー市場の競争が本格化する。Uberのプラットフォーム型戦略が実際に機能するかどうかが、今後の自動運転業界の構造を左右する試金石となる。

日本への影響

Uberは東京で日の丸交通と提携し、2026年後半にロボタクシーの試験運行を予定している。ザグレブでの実運用で得られる運用ノウハウや安全基準は、東京での展開に応用される可能性がある。ただし、日本では安全規制や運行体制が異なるため、ザグレブのモデルがそのまま適用されるわけではない。