何が起きたか

RoboSense速腾聚創(2498.HK)は2026年10月9日、2026年7-9月の激光雷達販売台数が59.56万台だったと発表した。前年同期比220.9%増、前四半期比53.1%増で、四半期記録を更新した。前三四半期累計は131.48万台となり、2025年通年の91.20万台をすでに上回った。

本紙の見方

今回の焦点は、単なる販売増ではなく、車載ADASとロボット向けの二本柱が同時に伸びている点にある。59.56万台という四半期実績のうち、ADASが45.04万台、ロボット及びその他が14.52万台で、ロボット側も前年比309.0%増と高い伸びを示した。つまり、RoboSenseの成長は自動車向けの量産だけでなく、三次元感知をロボット用途へ横展開する構造で支えられているとみられる。 本紙の関連記事である Jabil、ヒューマノイド開発・量産の進み方を論じると報道 は、試作段階から量産前提の設計・製造への移行を論点にしていた。今回のRoboSenseの数字は、その論点が部品側で既に進んでいることを示す。194車種の定点、81車種の量産交付、さらに36社との量産協業という組み合わせは、感知モジュールが開発部材から車両搭載部材へ移ったことを示唆する。ただし、どの車種でどの仕様が採用されたのかまでは公開されていない。 NVIDIA HSBへの接続は、単なる製品追加ではなく、感知データの入出力経路をNVIDIA側のエッジAI計算基盤に接続する動きである。これはセンサー単体の性能競争から、センサー→計算基盤→多センサー融合というシステム競争へ比重が移ることを意味する。すでにJetson、DRIVE、Omniverseエコシステムに参加してきた同社が、HSBで実時間データ接続まで広げたことで、ロボット向けではデータ取得と学習、車載向けでは量産適合の両方が論点になる。 一方で、確認すべき点も残る。194車種のうち実際に量産へ移っている構成、HSB接続後のデータ遅延や統合方式、E2の量産交付先、そしてロボット向け34百社超の顧客群の中でどの用途が収益をけん引しているかは、今回の情報だけでは分からない。詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

RoboSenseは2026年10月9日の発表で、車載とロボット向けの双方で販売台数と協業範囲を示した。NVIDIA Holoscan Sensor Bridgeへの接続を公表したことで、LiDARは単体部品ではなく、エッジAI計算基盤に接続される前提の部材として扱われ始めたことが分かる。

日本への影響

36社の完成車メーカーおよび一次サプライヤーに比亚迪、吉利、大众、上汽、一汽、小米、長城、丰田が含まれているため、車載LiDARの量産適合は日本勢も含む完成車・部品調達の設計に影響しうる。HSB接続のように感知データがNVIDIA側の計算基盤へ入る構成が広がるなら、センサー単体だけでなく、車載ソフトや周辺システムとの接続性が競争条件になるとみられる。