何が起きたか
ZMPは2022年7月21日、NTTコミュニケーションズ、シスコシステムズ、博報堂と共同で「Robo-Village」プロジェクトを発表した。歩行速モビリティ「RakuRo」などの歩行速ロボ三兄弟と各社の強みを組み合わせ、ロボットと生活者が共生する新たな風景を提案する。2022年中にサービスプロトタイプを発表予定で、姫路ウォーカブル協議会を通じてウォーカブルな街づくりを推進する都市にも展開する計画。
詳細
プロジェクトでは、5GやIoT、XR技術、クラウド、サイネージ、生活者発想とクリエイティビティを組み合わせる。検討中のサービス例として、ラクロに乗ってXRゴーグルでその場所の季節や昔の風景を体験できる「タイム&シーズントラベル」、ラクロでご近所を回る「散歩のDX」による「マインドフルネス体験」、ラクロで推しのキャラクターとデート体験ができるサービスを挙げている。4社は姫路ウォーカブル協議会にも参加しており、ウォーカブルな街づくりを推進する都市に展開予定。パートナーとして自治体や不動産事業者を募集する。
Key Facts
| ZMPは2022年7月21日、NTTコミュニケーションズ、シスコシステムズ、博報堂と共同で「Robo-Village」プロジェクトを発表した。 | 出典一覧 |
| プロジェクトでは、歩行速モビリティ「RakuRo」などの歩行速ロボ三兄弟と各社の強みを組み合わせる。 | 出典一覧 |
| 2022年中にサービスプロトタイプの発表を予定している。 | 出典一覧 |
| 検討中のサービス例として、タイム&シーズントラベル、マインドフルネス体験、ラクロで推しのキャラクターとデート体験を挙げている。 | 出典一覧 |
| 4社は姫路ウォーカブル協議会にも参加しており、ウォーカブルな街づくりを推進している都市にも展開予定。 | 出典一覧 |
本紙の見方
今回の発表は、ZMPが掲げる「RoboTown」構想をより身近な生活範囲に具体化する試みと位置づけられる。従来のRoboTownが街全体を対象にしていたのに対し、Robo-Villageはコミュニティ単位での社会実装を目指す点が新しい。4社の組み合わせは、ロボット本体(ZMP)に、ネットワーク・XR(NTT Com)、ネットワーク機器・セキュリティ(Cisco)、生活者視点のクリエイティビティ(博報堂)を加えたもので、ロボット単体ではなく、サービス体験としての価値創造を重視している。 本紙の過去報道との接続はないが、ZMPは2023年5月に自動運転ロボット専用保険プランを発表しており、ロボットの社会実装を支える仕組みを段階的に整備している。Robo-Villageはその前段階として、実証実験を通じてユースケースを創出する役割を担うとみられる。 業界構造への含意として、ロボットメーカー単独ではなく、通信・IT・広告企業との連携が進むことで、ロボットの価値が「移動手段」から「体験プラットフォーム」へと拡張される可能性がある。特にXRとの組み合わせは、ロボットを物理的な移動だけでなく、仮想的な体験の媒体として活用する点で、新たな市場を切り開く可能性がある。 未確定の論点としては、具体的な実証実験の場所や時期、サービス化のスケジュール、ビジネスモデルの詳細が挙げられる。また、姫路ウォーカブル協議会との連携がどの程度具体的に進むかも注目される。
なぜ重要か
ロボットの社会実装は、技術単体ではなく、生活者の体験としてどう設計するかが鍵となる。Robo-Villageは、異業種連携によってその設計を具体化する試みであり、今後のロボットサービスの在り方を示す一例となる。