何が起きたか

国際ロボット連盟(IFR)が2017年10月21日、ヒューマノイドロボットの市場データ収集を開始すると発表した。

本紙の見方

IFRがヒューマノイドロボットに特化した統計調査を始めるのは、市場の商業化が急速に進んでいることを示す。本紙が既報の通り、米ロボット産業、2025年に二桁成長へ回帰 IFRが発表で、2025年の米国産業用ロボット設置台数は前年比11%増の3万8,000台に達した。ヒューマノイドはまだ産業用ロボット全体の一部だが、IFRが統計の枠組みを新設するのは、市場規模の把握が急務と判断したためとみられる。 IFRは非営利の業界団体で、統計データは投資家や金融機関との交渉にも使われる。ヒューマノイド市場はまだ黎明期で、各社の公称スペックや販売台数が玉石混交の状態にある。IFRの統計が整備されれば、市場の実態が可視化され、過大な宣伝が排除される効果が期待できる。 一方で、IFRの統計は参加企業の自己申告に依存する。ヒューマノイドの定義や計測方法が統一されなければ、データの信頼性は限定的になる。また、中国勢などが参加しない場合、市場全体の把握は難しい。 本紙の過去報道では、ロボット四大家族、物理AIで戦略分化 ABBは売却後再定義、発那科は開放路線で、中国市場で国産勢がシェア55%を超え、外資の優位が崩れたと報じた。ヒューマノイドでも中国勢の台頭が予想されるが、IFRの統計がどこまで捕捉できるかが焦点になる。 詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

IFRの統計は業界標準のデータ源であり、ヒューマノイド市場の規模や成長率が初めて公的な数字として示される可能性がある。投資家や政策立案者にとって、市場の実態を判断する基準ができる点で重要だ。