何が起きたか

OFweek光通訊網が2026年8月、光モジュール大手・中際旭創(300308)が中石科技(300684)の10.47%を17.47億元で取得する計画を報じた。

本紙の見方

今回の報道は、AIデータセンター向け光モジュールの性能向上に伴う発熱問題が、業界の競争構造を変えつつあることを示している。中際旭創による中石科技の株式取得は、高性能熱伝導材料の内製化を狙ったものとみられる。中石科技は熱伝導材料とEMIシールドを手がける企業で、光モジュールの高速化に伴う放熱ニーズの高まりに対応するための布石と解釈できる。 本紙は過去に、光通信企業の業績発表相次ぐ 中際旭創は世界シェア10%にで、中際旭創が2021年度に売上高76.95億元、世界シェア10%に達したと報じた。今回の株式取得は、シェア拡大を支える技術基盤の強化策と位置づけられる。また、光通信業界でCPO・NPOが新たな産業連鎖を形成か 英偉達とSK海力士が注力で報じたように、CPO(Co-Packaged Optics)など光とチップの再結合が進む中、放熱はモジュール設計の重要な要素となっている。 今回の動きは、光モジュールのサプライチェーンにおける垂直統合の一環とみられる。従来、放熱材料は外部調達が一般的だったが、中際旭創が中石科技の株式を取得することで、材料供給の安定化と技術開発の加速を図る可能性がある。これは、AIデータセンター向けの高速光モジュールで競争が激化する中、差別化要因として放熱性能が重視されていることを示唆する。 一方で、今回の報道は株式取得の計画段階であり、完了時期や今後の協業内容は明らかでない。また、中石科技の経営陣がこの取得にどう対応するかも焦点となる。光通信業界では、放熱材料の内製化が進むことで、独立系材料メーカーの立場が変化する可能性もある。詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

AIデータセンターの拡大に伴い、光モジュールの高速化と放熱問題は避けて通れない課題となっている。中際旭創による中石科技の株式取得は、業界大手が放熱材料の内製化に乗り出したことを示すもので、今後の光通信サプライチェーンの再編を占う上で重要な動きと言える。