何が起きたか
欧州委員会の研究情報サイトCORDISは2025年5月28日、EpiFoldプロジェクトの成果を報じた。同プロジェクトは、腸の上皮組織が自己再生する際の物理的な力を可視化する技術を開発し、大腸がんの転移再発が上皮組織に残るEMP1+細胞に由来することをオルガノイド実験で示した。プロジェクトは2025年12月完了予定で、細胞を材料の構成要素として使うチャネルやポンプの作製に取り組んでいる。
なぜ重要か
この研究は、腸の上皮を三次元培養したオルガノイドに微細加工や微小流路などを組み合わせ、自己再生の際に働く力を培養環境で見えるようにした点が重要です。腸の再生や大腸がん再発の仕組みを調べる研究者にとって、残存するEMP1陽性細胞が転移後の再発に由来すると示したことと合わせ、どの細胞の振る舞いをどの条件で追えばよいかを具体化します。