何が起きたか
米国防高等研究計画局(DARPA)は、330ポンド(約150キログラム)未満の無人航空機(UAS)向けに垂直離着陸(VTOL)能力を実証する「EVADE(Early VTOL Aircraft Demonstration)」計画で、5機種の飛行試験を今月後半に開始すると発表した。既存の同サイズのVTOL UASと比べ、航続距離・耐久性・操縦性を大幅に向上させるという。
詳細
EVADEは、DARPAのANCILLARY(AdvaNced airCraft Infrastructure-Less Launch And RecoverY)プログラムのフェーズ2計画を前倒しするもので、当初は2026年後半に飛行試験を予定していた。最大物理寸法や高海況での自律離着陸に関する要件を後回しにすることで、初飛行までの期間を大幅に短縮した。プログラムマネージャーのフィリップ・スミス少佐(米海兵隊予備役、元AV-8Bハリアーパイロット)は、「EVADEの焦点は開発速度であり、初飛行の完璧さではない」と述べている。 全5機種は、SikorskyのMATRIX飛行自律アルゴリズム(ALIASプログラムで開発)を搭載し、離陸から着陸までの飛行制御と航法を管理する。また、Naval Surface Warfare Center Dahlgren Divisionのペイロード管理ソフトウェア「Battle Management System(BMS)」を全機で使用し、Tactical Assault Kitと直接連携する。これにより、専用の地上管制局が不要となり、プログラム・運用コストを削減できるとしている。 5機種はすべて、100海里(約185キロメートル)の距離で60ポンド(約27キログラム)のペイロードを搭載し、最低12時間の耐久性を持つ。スミス氏は「これらの航空機は『空飛ぶトラック』だ」と述べ、物流、通信中継、兵器投下、合成開口レーダー、ISR/RSTA(情報・監視・偵察・目標捕捉)の5つのミッションセットとペイロードを試験するとしている。参加企業はAeroVironment、Griffon Aerospace、Karem Aircraft、Method Aeronautics、Sikorskyの5社で、それぞれVTOL制御、対気速度、収納容量、巡航高度、滞空時間、パワートレイン構成、制御方法などで最適化されている。
Key Facts
| DARPAはEVADE計画で5機種の飛行試験を2025年6月後半に開始する予定(ソース0、掲載日2025-06-17) | [0] |
| EVADEはANCILLARYプログラムのフェーズ2計画を前倒しするもので、当初の飛行試験予定は2026年後半だった(ソース0) | [0] |
| 対象となるUASは重量330ポンド(約150キログラム)未満(ソース0) | [0] |
| 全5機種にSikorskyのMATRIX飛行自律アルゴリズム(ALIASプログラムで開発)を搭載(ソース0) | [0] |
| 全機種でNaval Surface Warfare Center Dahlgren DivisionのBattle Management System(BMS)を使用(ソース0) | [0] |
| 5機種すべてが100海里で60ポンドのペイロードを搭載し、最低12時間の耐久性を持つ(ソース0) | [0] |
| 参加企業はAeroVironment、Griffon Aerospace、Karem Aircraft、Method Aeronautics、Sikorskyの5社(ソース0) | [0] |
| 試験するミッションセットは物流、通信中継、兵器投下、合成開口レーダー、ISR/RSTAの5つ(ソース0) | [0] |
| プログラムマネージャーはフィリップ・スミス少佐(米海兵隊予備役、元AV-8Bハリアーパイロット)(ソース0) | [0] |
なぜ重要か
EVADEは、小型部隊が追加のインフラなしで高度な無人機能力を直接利用できるようにすることを目指しており、米軍の航空戦力の民主化につながる可能性がある。また、ANCILLARYプログラムは、調達・運用・維持の迅速化を意図した330ポンドの最大総離陸重量を基盤として設計されており、将来の無人機調達のモデルとなる可能性がある。