何が起きたか

宇樹科技(688836.SH)は8月6日夜、科創板での上場発行公告を開示し、初回公開価格を150.80元/株と決定した。8月10日にオンライン・オフラインの申込が開始される。この価格に基づく時価総額は約609.93億元、調達総額は約60.99億元(純額約59.17億元)となる。発行価格は2025年予想の売上高に対して35.89倍の市売率、219.23倍のPER(控除前後低い方)に相当し、業界平均(38.56倍)を大幅に上回る。戦略配售では、全国社会保障基金が最大の戦略投資家となり、3つの社保基金が合計約93.34万株を取得。DeepSeekは93.339万株(約1.41億元)を取得し、36ヶ月のロックアップが課された。また、テンセント系の上海啓善投資、中国石油の崑崙資本、南方電網産融控股、天翼資本なども各90.329万株を取得した。戦略配售の総量は808.93万株で、発行総数の20%を占める。宇樹科技は3月20日の受理から6月1日の過会まで73日で、2026年現在の科創板最速審査記録を更新した。同社はA株初の「人型ロボット第一株」とされ、その価格決定は具身知能セクター全体の評価指標となると見られている。財務面では、2023年から2025年の売上高は1.59億元から16.99億元に成長し、複合成長率は226.78%に達した。2026年上半期の売上高は10.52億~11.28億元(前年同期比35.62%~45.41%増)と予想される。なお、今回のIPO調達額は当初計画の42.02億元を約19億元上回る。

Key Facts

宇樹科技は8月6日、科創板IPO発行価格を150.80元/株と決定し、8月10日に申込開始。時価総額は約609.93億元、調達総額は約60.99億元。[0]
発行価格のPERは219.23倍で、業界平均の38.56倍を大幅に上回る。[0]
戦略配售でDeepSeekが93.339万株(約1.41億元)を取得し、36ヶ月のロックアップ。全国社保基金が最大の戦略投資家。[0]
宇樹科技は3月20日受理から6月1日過会まで73日で、2026年現在の科創板最速審査記録。[0]
2023年から2025年の売上高は1.59億元から16.99億元に成長、複合成長率226.78%。2026年上半期売上高は10.52億~11.28億元と予想。[0]

なぜ重要か

宇樹科技のIPOはA株初の「人型ロボット第一株」として、具身知能セクター全体の評価基準となる。発行価格の高PERや超募は、市場がロボット産業の成長に強い期待を寄せていることを示す。また、DeepSeekなどの戦略投資家の参加は、AIとロボットの融合が進む中で、業界再編の兆しとも言える。