何が起きたか
ソディックは2026年8月25日、形彫り放電加工機の新機種「A40G」「A60G」を2026年10月26日に発売すると発表した。A40Gは年間300台、A60Gは年間200台の生産を計画する。新機種はJIMTOF2026(10月26〜31日、東京ビッグサイト)に出展される。
本紙の見方
ソディックが今回投入する「A40G」「A60G」は、同社の主力である形彫り放電加工機の新モデルであり、年間生産能力は合計500台に上る。この規模は、同社の工作機械事業における基盤製品の更新として位置づけられる。 本紙が2026年8月9日に報じたように、ソディックはAIデータセンター向け光コネクター(MTフェルール)の加工に使う放電加工機や射出成形機の受注が好調で、2026年12月期第2四半期の売上高は前年比23.5%増の469億円、営業利益は23億円から44億円に増益となり、通期見通しも上方修正した。今回の新機種投入は、この好調な需要に対応するための製品更新とみられる。特に、光コネクター加工では高精度な位置決めと安定した加工が求められるため、リニアモーター駆動による高応答性や、熱変位の影響を低減する設計は、こうした用途に直結する。 業界構造への含意として、ソディックは放電加工機市場で競合他社(三菱電機、ファナックなど)と競争しているが、今回の新機種は自動化対応と加工性能の向上を打ち出しており、特に金型加工の自動化ニーズに応える狙いがある。また、年間500台という生産計画は、同社の生産能力の増強を示すものであり、需要拡大への対応とみられる。 未確定の論点としては、新機種の価格帯や、実際の受注状況、特にAIデータセンター関連の需要がどの程度新機種に寄与するかは、今後の発表が待たれる。また、JIMTOF2026での展示後の反応も注目される。
なぜ重要か
ソディックの新機種投入は、AIデータセンター向け光コネクター加工の需要拡大を背景に、高精度・高生産性の加工機を提供することで、同社の競争力を強化する動きである。工作機械ユーザーにとっては、自動化対応と加工性能の向上により、生産性向上が期待できる。