何が起きたか
SB C&Sは2026年1月に稼働したESR 稲城ディストリビューションセンターに、ノルウェーAutoStore社の自動倉庫システムを導入した。ロボット160台、コンテナ(ビン)6万5000個、ポート28基の規模で、約50万点の多品種物流に挑む。
本紙の見方
今回のSB C&SによるAutoStore導入は、物流センターの自動化を進める一環とみられる。SB C&SはIT関連商品を扱うSBフリーネクストの物流センターを運営しており、扱うアイテム数が約50万点と大規模であることから、従来の人手中心の運用ではコスト増や効率低下が課題となっていた。AutoStoreは高密度保管が可能で、ロボットがビンをピッキングしてポートに運ぶ方式を採用しており、省人化とスペース効率の向上が期待される。 本紙は2025年10月8日に、ソフトバンクグループがABBのロボティクス事業を買収することを報じた。今回のAutoStore導入は、ソフトバンクグループのフィジカルAI戦略の一環とみることもできるが、SB C&Sはソフトバンクグループの関連会社であり、物流分野での自動化投資を進めている。 業界構造への含意としては、物流倉庫の自動化が進む中で、AutoStoreのようなグリッド型自動倉庫システムの需要が高まっていることが挙げられる。また、SB C&Sが扱う多品種・小ロットの物流に適したシステムとして、AutoStoreの採用が増える可能性がある。 未確定の論点としては、今回の導入による具体的な効果(コスト削減率や処理能力の向上)や、今後の他拠点への展開が明らかでない。また、AutoStoreの導入に伴う運用上の課題(ロボットの稼働率やメンテナンス体制)も今後の確認が必要である。
なぜ重要か
SB C&Sによる大規模な自動倉庫の導入は、物流業界における自動化の進展を示す一例であり、多品種物流の効率化に寄与する可能性がある。また、ソフトバンクグループのフィジカルAI戦略との関連性も注目される。