何が起きたか

RoboPartyは2026年9月28日、IROS 2026でヒューマノイドRP1(ROBOTO 01)を公開した。PRNewswire配信の公式発表によると、RP1は同社が「高性能フルスタック・オープンソースの二足歩行ヒューマノイド」と位置づける機体で、最大160N·mの関節トルクを備える。会場では「Kick Me」デモで外乱を受けた後に姿勢を立て直し、バランスを回復する挙動を示した。

詳細

公式発表では、RP1はRoboPartyのRomomoアクチュエータモジュール、機械構造、リアルタイム動作制御システムを含む統合プラットフォームとして説明されている。PartyOSとUFOフレームワークを基盤に、モーション制御、シミュレーション環境、SDK、訓練ツールを順次公開する計画も示した。 同社は2026年10月にRP1のオープンソース・ロードマップの追加情報を公表し、その後にソフトウェアとハードウェアの公開拡大、Q4に量産プログラムを続けるとしている。RPOは2026年1月に完全オープンソース化され、GitHub starsは2,500超とされる。

Key Facts

RoboPartyは2026年9月28日にRP1(ROBOTO 01)をIROS 2026で公開した。[1]
RP1の関節トルクは最大160N·mとされる。[1]
同社はRP1を「高性能フルスタック・オープンソースの二足歩行ヒューマノイド」と位置づけている。[1]
RoboPartyは2026年10月にRP1のオープンソース・ロードマップの追加情報を公表し、その後にソフトウェアとハードウェアの公開拡大、Q4に量産プログラムを続ける計画だとしている。[1]
RPOは2026年1月に完全オープンソース化され、GitHub starsは2,500超とされる。[1]

本紙の見方

RP1の新規性は、単なる新型ヒューマノイドの発表ではなく、機体、Romomoアクチュエータ、PartyOS、UFO、訓練ツールを一体で開く構想にある。二足歩行機の公開自体は既定路線だが、同社は機械本体だけでなく低レベル制御と学習基盤まで含めて「フルスタック」と呼んでおり、研究者や開発者が検証・改変・再学習できる設計を前提にしている点が目立つ。最大160N·mという数値も、研究用の展示機というより、動的動作や外乱回復を想定した制御系の強さを示す材料として置かれている。 本紙の関連記事はないため、今回はRPOからRP1への連続性だけを公開情報で読む必要がある。RPOは2026年1月に完全オープンソース化され、今回はその延長としてRP1が位置づけられた。つまり、RoboPartyは単発の機体発表ではなく、RPOで開いた開発者コミュニティを、RP1でハードウェア、制御、データ、訓練の共通基盤に拡張しようとしている構図だとみられる。ここで重要なのは、公開範囲が機械ファイルにとどまらず、シミュレーション環境やSDKまで含まれる点である。これは利用者側にとって、ロボットの「見る」段階から「再現する」「改造する」段階へ移ることを意味する。 業界構造への含意としては、二足歩行ヒューマノイドの競争軸が筐体性能だけでなく、学習フレームワーク、制御ソフト、再現性のある実機検証環境に広がる点が挙げられる。RoboPartyは体、アクチュエータ、制御、学習を一つの開発系に束ねることで、ソフトウェアの差別化をハードウェア販売と切り離さない戦略を取っているように見える。一方で、公開発表からは量産規模、供給体制、どこまでのハードウェア仕様が本当に開かれるのかはまだ読めない。Q4の量産プログラムが部材調達や製造工程をどこまで伴うのか、またPartyOSとUFOの公開範囲が実運用でどの程度の再現性を持つのかが次の確認点になる。

なぜ重要か

RoboPartyの発表は、ヒューマノイドを「完成品」として売るのではなく、機体と制御・学習基盤をまとめて開くという設計を示した点に意味がある。発表元によればRP1は研究者、教育者、開発者、embodied AIチーム向けで、改変・訓練・拡張を前提にしているため、利用者は単なる導入先ではなく検証環境として見られる。

日本への影響

RoboPartyがPartyOS、SDK、訓練ツールまで段階的に公開するとしているため、影響は筐体そのものよりも制御ソフト、学習基盤、実機検証の再現性に及ぶ可能性がある。日本側では、二足歩行機の制御、アクチュエータ、ロボティクスソフトの各層で、公開基盤に接続できるかどうかが焦点になりうる。