何が起きたか
日経クロストレンドが2019-02-14、海外提携誌Fast Companyの自動配達ロボットに関する記事を紹介した。掲載物は「海外翻訳 Fast Company ピックアップ(19ページ目)」である。
本紙の見方
本件は、日経クロストレンドが海外提携誌の記事を拾い上げたという媒体上の出来事であり、配達ロボットそのものの新規発表ではない。したがって、記事の中心は技術や事業の進展ではなく、どの論点が翻訳ピックアップの対象になったかにある。ただし、公開された抜粋だけではServe(サーブ)の仕様や導入状況、運用条件は確認できず、詳細は原典を参照する必要がある。 この種の紹介記事は、個別企業の新情報を伝えるというより、海外で語られているロボットの位置づけを日本語圏に移す役割を持つとみられる。一方で、抜粋に示されたのは「ラストワンマイル」「地域社会の一員」といった記述までであり、実装上の論点、たとえば走行環境、配送能力、安全設計、自治体との調整といった実務面は読み取れない。したがって、ここでの焦点はロボットの機能説明ではなく、媒体がどのレベルの話題を読者に提示したかである。 本紙の関連記事は無く、比較対象を置いて連続性を論じることはできない。今後確認すべきなのは、Serve(サーブ)が実際にどの地域で、どの条件で、どの程度の配達を担うのかという点である。なお、配達ロボットの実装を評価するには、車体性能だけでなく、運用ルール、周辺インフラ、保守体制まで見なければならないが、今回の抜粋ではそこまで触れられていない。
なぜ重要か
海外で注目された配達ロボットの論点が、日本語メディアの読者にどう切り出されるかを示した点に意味がある。もっとも、現時点で分かるのは紹介の事実までであり、機体の実力や実運用の可否を判断する材料は不足している。