何が起きたか

leaderobot.comは2026年10月28日、ロボット向けストレージ需要を巡る話題を報じた。

本紙の見方

本件は、ロボット向けメモリー需要を扱う報道として位置づけられる。需要を読む際には、市場全体の成長予測と個々の機体の搭載量・構成変更を同じ尺度で比較しないことが重要だ。Counterpoint Researchは、人形ロボット向けDRAM市場が今後5年で約20倍に拡大し、2030年には17万2000テラビットに達すると予測した人形ロボ向けDRAM需要、2030年に大幅増とCounterpointが予測。これは市場全体の予測であり、個々の機体が搭載するDRAM量や特定企業の出荷量を示す数値ではない。 一方、本紙はTeslaのイーロン・マスク氏がOptimusの量産拡大に向けてメモリーを削減したと述べたとの報道を扱った TeslaのMusk氏、Optimusのメモリー削減に言及。市場全体の需要が拡大する予測と、個別製品でメモリーを抑える設計判断は両立し得る。前者は市場規模に関する見通し、後者は特定機体の設計・量産に関する言及であり、直接の矛盾として扱うべきではない。需要総量を左右する機体数や、機体ごとの搭載量が資料間で揃っていないためだ。 この違いは、メモリーを供給する側が市場予測を製品計画に結びつける際にも重要になる。市場全体の容量予測だけでは、どの種類のメモリーが、どの機体に、どの程度採用されるかまでは読み取れない。ロボットの用途や構成ごとの搭載量が確認できなければ、予測値を個別製品の需要にそのまま置き換えることはできない。逆に、特定機体の削減事例だけから市場全体の需要が弱まるとも判断できない。 今後確認したいのは、予測に置かれた機体数の前提、1台当たりのメモリー容量、対象となるメモリーの種類、設計変更が量産機にどう反映されるかである。これらがそろえば、市場全体の予測と個別機体の設計動向を同じ枠組みで比較しやすくなる。本件の発言や数値の文脈を確認するには、原典を参照されたい。

なぜ重要か

Counterpoint Researchの予測は人形ロボット向けDRAM市場全体を対象とし、Optimusのメモリー削減に関する報道は個別機体の設計に関するものだ。ロボットのメモリー需要を評価する企業は、市場成長率だけでなく、機体ごとの搭載量と量産時の設計変更を分けて確認する必要がある。