何が起きたか

techxplore.comが2026年8月31日に報じたところによると、韓国科学技術院のSeungchul Lee教授のチームが、韓国科学技術研究院のJongbeom Na博士のチームとソウル科学技術院のBumsoo Park教授と共同で、AIを使って3Dプリント可能でゴムのように伸びる材料を開発した。

本紙の見方

本件は、韓国の研究チームがAIを用いて3Dプリント材料の最適な配合を特定し、ゴムのように伸びる材料を開発したというものだ。この材料は元の長さの6倍以上に伸びるとされ、ロボットハンドやウェアラブル機器、カスタム医療機器などへの応用が期待されている。 本紙の過去報道では、韓国研究チームによるロボット関連技術の進展を複数取り上げてきた。例えば、ソウル科学技術院、四足ロボットの消費電力を最大6.2%削減するTPMS足部を開発(2026年7月31日掲載)では、3Dプリントした多孔質構造をロボットの足部に応用していた。また、韓国研究チーム、毛髪より細い人工筋肉の量産技術を開発 ウェアラブルロボット向け(2025年10月29日掲載)では、ウェアラブルロボット向けの人工筋肉の量産技術を報じた。これらの過去報道と今回の材料開発は、韓国におけるロボット技術の基盤となる材料・構造研究の蓄積を示している。 今回の開発の特徴は、AIを材料設計に活用した点にある。従来の材料開発は試行錯誤に依存することが多かったが、AIを用いることで最適な配合を効率的に特定できる可能性がある。これにより、3Dプリントの応用範囲が拡大し、柔らかいロボットハンドや身体にフィットするウェアラブル機器、患者ごとにカスタマイズされた医療機器など、これまで製造が難しかった製品の実現につながる可能性がある。 一方で、今回の報道は二次情報であり、論文の詳細や具体的な材料の組成、印刷条件などは明らかにされていない。また、この材料が実際に製品化されるまでの道のりや、量産技術の確立、コスト面での課題など、未確定の論点も多い。今後の研究発表や実用化に向けた動きを注視する必要がある。詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

この材料開発は、3Dプリント技術の応用範囲を広げる可能性があり、ロボット工学やウェアラブル機器、医療機器などの分野に影響を与える可能性がある。AIを材料設計に活用する手法は、今後の材料開発の効率化にも寄与する可能性がある。