何が起きたか
珠海格力智能装备有限公司は9月25日、優傲機器人と戦略的提携を結んだ。両社は市場開拓、プロジェクト協同、技術革新、製品開発の各分野で協力を深める。
本紙の見方
格力グループの子会社である珠海格力智能装备が、協働ロボットの世界的リーダーである優傲機器人(ユニバーサルロボッツ)と戦略提携した。この動きは、中国の家電・製造大手が産業用ロボット分野で外資と組む新たな例として注目される。 本紙はこれまで、中国ロボット産業の構造変化を報じてきた。例えば、深圳電子信息産業連合会、ロボット核心部品の自主可控テーマ活動を8月21日に開催(2026年8月24日)では、減速機やサーボモーターなど核心部品の国産化を推進する動きを伝えた。一方で、世界ロボット大会が「親子の遊び場」に 産業教育と商業化の交差点を本紙が考察(2026年8月25日)では、ロボットの商業化と大衆化が進む様子を報じた。今回の格力と優傲の提携は、国産化と外資導入という二つの流れが交差する点で興味深い。 格力はエアコン大手として知られるが、近年はロボット分野への進出を模索してきた。優傲は協働ロボットのパイオニアで、世界市場で高いシェアを持つ。今回の提携により、格力は優傲の技術を活用して産業用ロボット市場での存在感を高める可能性がある。一方、優傲にとっては中国市場での販路拡大につながる。 ただし、提携の具体的な内容は明らかでなく、技術移転や製品開発の範囲は不明だ。また、中国ではロボット核心部品の国産化が進められており、外資との提携がどのように位置づけられるかは注視が必要だ。 今後確認すべき点は、①提携の具体的な製品・技術分野、②格力のロボット事業への投資規模、③中国市場での協働ロボット需要の動向である。
なぜ重要か
中国の家電大手が外資ロボット企業と提携することで、産業用ロボット市場の競争構造が変わる可能性がある。特に、協働ロボット分野での技術導入と市場開拓の行方は、中国製造業の自動化戦略を占う上で重要だ。