何が起きたか
株式会社HAI ROBOTICS JAPAN(本社:東京都大田区、代表取締役:鈴江俊雄)は、HAI ROBOTICSが開発・提供するケースハンドリングロボット「HaiPick Climb」の世界累計受注が10,000台を突破したと発表した。同システムは2025年4月に発表された12メートル昇降型ACRの進化版で、処理能力は毎時4,000トート、収納密度は1,000㎡あたり最大45,000トートに向上し、二重深度構成に対応する。
詳細
「HaiPick Climb」は、HAI ROBOTICSが開発・提供するケースハンドリングロボット(ACR)で、2025年4月に発表された12メートル昇降型ACRの進化版。改良版では処理能力が毎時4,000トート、収納密度が1,000㎡あたり最大45,000トートに向上し、二重深度構成に対応する。今回の発表では、世界累計受注台数が10,000台を突破したことが明らかにされた。なお、日本国内での受注台数や内訳は公表されていない。
Key Facts
| HAI ROBOTICS JAPANは、HaiPick Climbの世界累計受注が10,000台を突破したと発表した。 | [1] |
| HaiPick Climbは、2025年4月に発表された12メートル昇降型ACRの進化版である。 | [1] |
| 改良版の処理能力は毎時4,000トート、収納密度は1,000㎡あたり最大45,000トートに向上した。 | [1] |
| HaiPick Climbは二重深度構成に対応する。 | [1] |
本紙の見方
今回の発表は、HaiPick Climbが世界累計で10,000台の受注を達成したという点で、倉庫自動化市場における同システムの普及度を示す指標となる。本紙が2025年8月13日に報じた改良版の発表(処理能力毎時4,000トート、収納密度1,000㎡あたり最大45,000トート、二重深度構成対応)から約1年で、この受注台数に達したことになる。ただし、受注台数の累計期間は明示されておらず、10,000台のうち改良版が占める割合や、日本国内の受注数は不明である。 業界構造への含意として、HaiPick ClimbはACR(Autonomous Case-handling Robot)の一種であり、AGVやAMRと異なり、ケース単位での自動搬送に特化している。本紙が2026年8月25日に報じた「システム特化型」と「ソリューション型」の分類に照らせば、HaiPick Climbは「システム特化型」に該当し、特定の倉庫運用に最適化された設計が受注拡大につながった可能性がある。また、収納密度の向上(1,000㎡あたり最大45,000トート)は、倉庫スペースの有効活用という物流業界の課題に直接応えるものであり、高層化(12メートル昇降)と二重深度構成の採用は、限られた床面積での保管効率を追求した結果とみられる。 一方で、今回の発表では受注台数の内訳(地域別、顧客別)や、10,000台達成の時期が明らかにされていない。また、改良版の受注がいつから始まったのかも不明であり、累計台数の解釈には注意が必要だ。今後の焦点は、この受注台数が実際の稼働にどの程度結びついているか、また、競合他社のACR製品との差別化が持続するかにある。
なぜ重要か
HaiPick Climbの世界累計受注10,000台突破は、倉庫自動化におけるACR方式の実績を示す一つの里程標となる。物流現場の省人化・高密度化が進む中、同システムの収納密度や処理能力の数値は、導入検討企業にとって具体的なベンチマークとなる。
日本への影響
HAI ROBOTICS JAPANが日本法人として発表したことで、国内の倉庫自動化市場におけるACRの普及が進む可能性がある。ただし、日本国内の受注台数は公表されておらず、国内市場への具体的な影響は不明。