ロボット基盤モデルの企業一覧
ロボット基盤モデル分野には、国内外から12社が集まる。代表的な企業として、ブラックフォレストラボ、コバリアント、ディープマインド、Emmi AI、General Intuition、Genesis AI、グーグル、グーグル・ディープマインドなどが挙げられる。各社はロボットの知能化を支える基盤技術の開発に取り組む。
| 企業 | 国 | 概要 |
|---|---|---|
| ブラックフォレストラボBlack Forest Labs | ドイツ | Black Forest Labsは、ドイツに拠点を置くAI企業である。主に画像生成や動画生成のための基盤モデルを開発しており、特に高品質な生成モデルで知られる。フィジカルAIの分野では、ロボットの知覚や行動計画に応用可能な視覚基盤モデルの研究開発を行っている。同社は、生成AI技術を活用して、ロボットが環境を理解し、適応的に動作するための基盤を提供することを目指している。具体的な製品や技術の詳細は限定的であるが、AIモデルの開発と応用に焦点を当てている。 |
| コバリアントCovariant | アメリカ | Covariantは、米国に拠点を置く企業で、ロボット向けの基盤モデル(ファウンデーションモデル)の開発に特化している。同社は、倉庫や物流現場でのピッキング作業など、産業用ロボットの知能化を目指し、AIを活用したロボット制御システムを提供している。特に、ロボットが未学習の物体や環境に対応できるよう、大規模なデータと深層学習を用いた汎用的なロボット知能の実現を追求している。フィジカルAIの分野において、ロボットの認識・判断・動作を統合する基盤技術の開発を主導する企業の一つである。 |
| ディープマインドDeepMind | イギリス | DeepMindは、英国に拠点を置く人工知能研究企業であり、現在はAlphabet傘下にある。基礎研究から応用まで幅広いAI技術を開発しており、特に強化学習や深層学習の分野で知られる。フィジカルAIとの関連では、ロボット制御や身体性知能の研究にも取り組み、ロボットが実世界で学習・適応するための基盤モデルやアルゴリズムの開発を進めている。同社の研究成果は、ゲームプレイやタンパク質構造予測など多岐にわたるが、ロボティクス分野への応用も重要な柱の一つである。 |
| エミ・エーアイEmmi AI | オーストリア | Emmi AIはオーストリアに拠点を置く企業で、ロボットの基盤モデル(robot foundation model)の開発に取り組んでいる。物理世界で動作するロボットや身体性AIが、多様なタスクや環境に適応するための基盤となるモデルやソフトウェアの研究・開発を事業領域とする。フィジカルAI分野において、ロボットの知覚・行動を支える汎用的なモデル技術を提供する立場にある。具体的な製品構成や提携先などの詳細は公式サイトで確認が必要である。 |
| ジェネラル・インテュイションGeneral Intuition | — | General Intuitionは、ロボット向けの基盤モデル(ファウンデーションモデル)の開発に特化した企業である。同社は、ロボットが物理世界を直感的に理解し、複雑なタスクを自律的に実行できるよう、大規模なデータと機械学習技術を活用したAIシステムを構築している。具体的には、ロボットの知覚、行動計画、制御を統合するモデルを提供し、産業用ロボットやサービスロボットなど多様な分野への応用を目指している。拠点は米国に置き、フィジカルAIの実用化に向けた研究開発を進めている。 |
| ジェネシスAIGenesis AI | アメリカ | Genesis AIは、米国に拠点を置く企業で、ロボット向けの基盤モデル(ファウンデーションモデル)の開発に取り組んでいる。物理シミュレーションと生成AIを組み合わせることで、ロボットの動作生成や制御、環境理解を可能にする技術を提供する。同社のプラットフォームは、ロボットが現実世界でタスクを遂行するための学習や計画を支援することを目的としており、産業用ロボットやサービスロボットなど幅広い応用が期待される。フィジカルAIの分野において、ロボットの知能化を推進する役割を担っている。 |
| グーグルGoogle | アメリカ | Googleは米国に本社を置く多国籍テクノロジー企業であり、検索エンジンやクラウドサービス、AI技術の開発で知られる。フィジカルAI分野では、ロボット基盤モデルの研究開発を進めており、大規模言語モデルや視覚言語モデルを活用したロボットの知能向上に取り組んでいる。具体的には、ロボットの行動生成や環境理解を担うAIモデルの開発を通じて、産業用ロボットやサービスロボットの自律性向上を目指している。また、クラウドプラットフォームを通じて、ロボット開発者向けのAIツールやAPIを提供している。 |
| グーグル・ディープマインドGoogle DeepMind (Gemini Robotics) | イギリス | グーグル・ディープマインドは、英国を拠点とするAI研究企業であり、Geminiシリーズの基盤モデルを開発している。ロボット分野では、Gemini Roboticsとして、ロボットの知覚・推論・行動を統合する基盤モデルを提供し、物理世界でのタスク遂行を可能にする。同社の技術は、ロボットが環境を理解し、柔軟に動作するための汎用的なAI基盤として、フィジカルAIの発展に寄与している。 |
| ハギング・フェイスHugging Face (LeRobot) | アメリカ | Hugging Faceは、米国に拠点を置くAI企業であり、機械学習モデルやデータセットの共有プラットフォームを提供している。同社はオープンソースの文化を重視し、自然言語処理を中心に幅広いAIコミュニティを形成している。フィジカルAI分野では、ロボット向けの基盤モデルや学習フレームワークの開発を進めており、特に「LeRobot」プロジェクトを通じて、ロボットの模倣学習や制御に関するオープンソースのツールやモデルを公開している。これにより、研究者や開発者がロボットの知能化を進めるための基盤を提供している。 |
| イントリンジックIntrinsic | アメリカ | Intrinsicは、米国に拠点を置くAlphabet傘下の企業であり、産業用ロボットのための基盤モデルとソフトウェアプラットフォームを開発している。同社は、ロボット工学の専門知識が乏しい開発者や企業でも、AIを活用してロボットを容易にプログラム・制御できるようにすることを目指している。具体的には、ロボットの知覚、計画、操作を担うAIモデルを提供し、既存のロボットシステムと統合することで、自動化の導入障壁を低減する。フィジカルAIの分野において、ロボットの汎用的な知能を実現するための基盤技術に焦点を当てている。 |
| microagi | — | microagiは、ロボットのための基盤モデル(ロボット基盤モデル)の研究開発に取り組む企業である。汎用ロボットが多様なタスクを実行できるよう、大規模データに基づく学習モデルや制御技術の開発を手がける。フィジカルAI分野において、ハードウェアに依存せず様々なロボットに適用可能な汎用知能の実現を目指す立場に位置づけられる。具体的な製品や拠点、沿革などの詳細は公開情報が限られるため、事業領域としてはロボット基盤モデル開発というカテゴリに属する企業として捉えられている。 |
| マイクロプシ・インダストリーズMicropsi Industries | ドイツ | Micropsi Industriesはドイツに拠点を置く企業で、産業用ロボット向けの制御技術を開発している。同社の主力製品であるMIRAIは、ロボットの動作を人間のデモンストレーションから学習させることを可能にする。これにより、従来のプログラミングを必要とせず、ロボットが環境の変化に適応しながら作業を実行できる。フィジカルAIの分野では、ロボットの知能化と柔軟な動作生成に貢献する技術を提供しており、製造業などの現場での自動化を支援している。 |
| ミストラルAIMistral AI | フランス | Mistral AIはフランスに拠点を置くAI企業であり、大規模言語モデルを中心とした基盤モデルの開発・提供を行っている。同社はオープンなモデルと商用モデルの両方を展開し、欧州発のAIプレイヤーとして注目されている。フィジカルAIの分野では、ロボットの知能を支える基盤モデルとして、言語理解や推論能力を活用したロボット制御やタスク計画への応用が期待されている。具体的なロボット製品は持たないが、AI基盤技術の提供を通じてロボット産業の発展に寄与する立場にある。 |
| ノエトラNoetra Corp. | 日本 | Noetra(ノエトラ)は、AIロボット・フィジカルAIの基盤となる国産マルチモーダル基盤モデルを開発する日本企業。2026年1月に設立され、ソニーグループ・ソフトバンク・日本電気・本田技研工業を中核とする計44社が出資する。経済産業省のFRONTiaプロジェクトで開発枠を担い、産業技術総合研究所およびPreferred Networksと連携して、2030年度の「実世界ネイティブAI」実現を目標に段階的なモデル開発を進める。 |
| エヌビディアNVIDIA Isaac GR00T | アメリカ | エヌビディアは米国に拠点を置く半導体・AI技術企業であり、ロボット向け基盤モデル「Isaac GR00T」を提供している。同モデルはヒューマノイドロボットの知能向上を目的とし、物理世界での認識・操作・計画を支援する。フィジカルAIの分野では、ロボットの学習と実世界での動作を結びつける基盤技術として位置づけられる。GPUやAIプラットフォームの強みを活かし、ロボット開発者向けのツールやシミュレーション環境も展開している。 |
| ローダAIRhoda AI | — | Rhoda AIは、ロボットのための基盤モデル(ロボットファウンデーションモデル)を開発する企業である。視覚と言語、行動を統合した大規模モデルにより、多様なロボットが実世界のタスクを汎用的に学習・実行できることを目指している。フィジカルAIの中核技術として、ロボットの知覚・判断・動作生成を担い、産業用からサービス用まで幅広いロボットへの応用が想定される。拠点は米国。 |
| ランウェイRunway | アメリカ | Runwayは、米国に拠点を置くAI企業であり、主にクリエイティブ向けの生成AIツールを開発している。動画生成や画像編集などの分野で知られ、テキストや画像から動画を生成する技術を提供している。フィジカルAIの分野では、ロボットの基盤モデルとしての応用が期待されるが、現時点では主にメディア生成に焦点を当てている。同社の技術は、映像制作やデザインなどのクリエイティブ産業で利用されている。 |
| ワールド・ラボWorld Labs | アメリカ | World Labsは、米国を拠点とするAI企業であり、空間知能(spatial intelligence)の研究開発に注力している。同社は、3D世界を理解・生成できる大規模な基盤モデルの構築を目指しており、これはロボットが実世界を認識し行動するための基盤技術となる。具体的には、画像や動画から3Dシーンを再構成し、インタラクティブな仮想環境を生成する技術を開発している。この技術は、ロボットのシミュレーション環境や、AR/VR、ゲームなどの分野への応用が期待されている。フィジカルAIの観点では、ロボットが実世界で安全かつ効率的に動作するための知能の実現に貢献することを目指している。 |
PR本紙発行元 EmplifAI