何が起きたか

Uber Technologies, Inc.、Verne、Pony AI Inc.は2026年8月19日、クロアチアのザグレブでUberアプリを通じた自動運転配車サービスを開始した。欧州でUberを通じて自動運転車を予約できるのは初めて。サービスはザグレブ中心部を含む主要エリアで7時から21時まで利用可能で、開始時は認可を受けたオペレーターが同乗し、将来は完全無人運転を目指す。Pony.aiが自動運転技術を提供し、Verneが車両運用を担う。

詳細

サービス開始時点では、認可を受けたオペレーターが車両に同乗して監視する段階的導入方式をとる。完全無人運転への移行は将来の計画。Pony.aiのGen-7 Robotaxi技術を採用し、Verneはザグレブで2026年4月に欧州初の商業ロボタクシーサービスを開始しており、これまでに数千回の自動運転走行を完了している。Uberは世界最大のAV展開プラットフォームを目指すとしている。

Key Facts

Uber、Verne、Pony.aiは2026年8月19日、ザグレブでUberアプリを通じた自動運転配車サービスを開始した。[1]
サービスはザグレブ中心部を含む主要エリアで7時から21時まで利用可能。[1]
開始時は認可を受けたオペレーターが同乗し、将来は完全無人運転を目指す。[1]
Pony.aiが自動運転技術を提供し、Verneが車両運用を担う。[2]
Verneは2026年4月にザグレブで欧州初の商業ロボタクシーサービスを開始し、数千回の自動運転走行を完了している。[1]

本紙の見方

今回のザグレブでのサービス開始は、Uberが欧州で初めて自動運転配車を提供するという点で象徴的だ。しかし、その実態はUber単独の技術ではなく、Pony.aiの自動運転技術とVerneの現地運用能力を組み合わせた「共同展開モデル」の一環である。Uberは2026年8月19日の発表で、世界最大のAV展開プラットフォームを目指すと述べており、今回の開始はその戦略の第一歩と位置づけられる。 本紙の過去報道では、Pony.aiが海外でロボタクシー4000台超の配備契約を獲得し、欧州ではUberとの提携拡大により2000台超を配備する計画を発表していた(2026年8月19日付)。今回のザグレブ開始は、その計画の具体化の一つとみられる。また、Uberは2026年8月13日に東京でのロボタクシー試験運行に向け日の丸交通と契約を結んでおり、Uberは自動運転配車の展開をグローバルに進めている。 業界構造への含意として、今回のモデルは「技術提供者(Pony.ai)+運用事業者(Verne)+プラットフォーム(Uber)」という分業体制を明確に示している。これは、自動運転技術を自社開発するのではなく、他社の技術を活用して配車プラットフォームを拡大するUberの戦略を反映している。一方で、Uberは2026年8月11日にServe Roboticsの全株式を売却しており、配送ロボット分野からは撤退する一方、ロボタクシー分野では提携を強化するという選択が見える。 未確定の論点としては、ザグレブでのサービスがいつ完全無人運転に移行するのか、また欧州の他都市への展開時期や規模が明らかでない点が挙げられる。Pony.aiのGen-7 Robotaxi技術の詳細な性能や、Verneの車両台数も公表されていない。

なぜ重要か

Uberが欧州で自動運転配車を開始したことは、同社の自動運転戦略が欧州に拡大したことを示す。また、Pony.aiとVerneとの協業モデルは、自動運転技術の商用展開における新たな分業の形として注目される。

日本への影響

Uberは東京でもロボタクシー試験運行を計画しており、今回のザグレブでの運用実績が日本展開に活かされる可能性がある。ただし、日本では安全基準や規制が異なるため、そのまま適用できるわけではない。