何が起きたか

ITmediaが2026年9月1日、燈がアルミ活用の次世代モーター開発企業ASTERに出資し、AIネイティブ工場を構築すると報じた。

本紙の見方

本件は、燈がアルミモーター技術を持つASTERに出資し、AIネイティブ工場を構築するという動きである。ITmediaの報道によれば、ASTERは独自技術「ASTERCOIL」により、従来のコイルに比べて巻線の密度(占積率)を大幅に高め、モーターの軽量・高効率化を実現するという。燈はフィジカルAI技術と組み合わせ、日本の強みである「匠のモノづくり」をAIと掛け合わせ、グローバル市場で競争力のある製品を生み出すとしている。 本紙の過去報道では、日経クロステックが建築変革ベンチャー100社を特集し、フィジカルAIで住宅を再定義する動きを紹介していた。そこでは、建設業向けAIチャットを展開する燈が紹介されており、今回のモーター分野への進出は、燈がフィジカルAIの適用範囲を建設から製造業へ広げる動きと捉えられる。また、安川電機が新工場でセル方式を導入し、フィジカルAIで省人化を進めるという過去報道もあり、製造現場におけるフィジカルAI活用は既に始まっている。 今回の出資は、モーターという基幹部品の内製化を進めることで、サプライチェーン全体をフィジカルAIで最適化する狙いがあるとみられる。モーターは電気自動車やドローン、ロボティクスなど、急成長する分野の基盤であり、その性能が製品の競争力を左右する。ASTERの技術により、軽量・高効率なモーターを実現できれば、燈のフィジカルAI技術と組み合わせることで、製造工程の自動化や品質向上に貢献する可能性がある。 一方で、出資額や出資比率、具体的な工場の建設地や稼働時期などは明らかにされていない。また、ASTERの技術が実際に量産レベルでどの程度の性能を発揮するかも未知数だ。今後の動向を注視する必要がある。詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

モーターは電気自動車やロボティクスなど、フィジカルAIの応用が進む分野の基幹部品であり、その性能向上は産業全体に影響を与える。燈の出資により、フィジカルAIとモーター技術の融合が進み、日本の製造業の競争力強化につながる可能性がある。

日本への影響

モーターは日本の強みである精密加工技術が活かせる分野であり、ASTERの技術とフィジカルAIの組み合わせは、日本の製造業の競争力強化に寄与する可能性がある。