何が起きたか
leiphone.comは2026年9月9日、IFA 2026では掃除、割草、泳池清掃、爬楼、機械臂などの展示が並び、ロボットの役割分担が細かくなっていると報じた。なかでもiRobotは、母機と子機で清掃を分けるRoomba Duoの概念機を示し、海信は家庭内機器を束ねる構想を、未岚大陆はNavimow H5 Proを示した。
本紙の見方
今回の展示で新しいのは、ロボットが「何でも1台でこなす」方向から、作業を分けて機体間で受け渡す方向へ寄っている点である。iRobotのRoomba Duoはその典型で、深い清掃を担う母機と、8.35厘米の子機を使って低矮家具下に入る発想は、機体の大型化と薄型化を同時に満たそうとする従来型の設計から距離を取る。ここでは、清掃能力そのものよりも、地図共有、子機の释放・回収、重複清掃や待ち時間の抑制といった「システム設計」が主題になっている。 本紙の関連記事である 中国ロボット市場で内資比率が55%超に が示したように、中国勢は家庭ロボットの存在感を高めている。今回のIFAでも、Dreameやロボロック、海信などの名前が並び、単体機の競争だけではなく、周辺機器や家庭内システムまで含めた提案が前面に出たと読める。ただし、展示段階では、実際にどこまで安定して機体を受け渡せるのか、子機の価格や保守負担がどの程度になるのかはまだ見えない。 業界構造の面では、焦点は清掃や割草の性能比較から、機械本体、センサー、地図管理、充電・回収、家庭内連携を束ねる制御設計に移りつつある。海信の家庭AI操作系統のように、テレビを起点に空調や洗濯機まで連動させる構想が出ると、ロボットは単なる家電の一種ではなく、家庭内データと機器制御をつなぐ端末として位置づけられる。もっとも、詳細は原典を参照されたい。次に確認すべきなのは、Roomba Duoが概念機のまま終わるのか、量産時にどの機能が残るのか、また海信の連携構想がどの機種・どの範囲で実装されるかである。
なぜ重要か
家庭ロボットでは、1台の機体性能よりも、複数機体の連携や家庭内機器との接続性が使い勝手を左右しやすい。iRobotのRoomba Duoのように役割を分ける構成が実装されれば、低矮家具下や辺角の対応条件が変わるため、設置環境や保守の前提も変わるとみられる。
日本への影響
日本勢にとっては、清掃機の単体性能だけでなく、機体間の受け渡しや家庭内機器との連携を支える制御設計が競争軸になる可能性がある。海信が示したような家庭AI操作系統が広がるなら、国内の家電メーカーやセンサー、制御部品の設計力が問われる。