何が起きたか

ハクオウロボティクスは2026年9月7日、9月8日から9月11日まで東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展 2026」で、自動フォークリフト「AutoFork」3台による実機デモを実施すると発表した。会場では、ウォーキーが運んだパレットをリーチが引き継いでポータブルラックへ格納する流れを実演する。

詳細

ブースでは、パレット認識による置き位置のずれへの対応、複数台のAutoForkウォーキーによるパレット搬送、ウォーキーからリーチへのパレット引き継ぎ、リーチによるポータブルラックへの格納を示す。

Key Facts

ハクオウロボティクスは2026年9月7日、自動フォークリフト「AutoFork」3台の実機デモを2026年9月8日~9月11日の「国際物流総合展 2026」で実施すると発表した。[2]
会場では、ウォーキーが運んだパレットをリーチが引き継ぎ、ポータブルラックへ格納する搬送・荷役の連携を実演する。[2]
AutoForkリーチは2027年中の製品化を目指して開発が進められている。[2]

本紙の見方

今回の焦点は、単体の自動フォークリフトの展示ではなく、異なる車体を組み合わせて「運ぶ」と「格納する」をつなぐ運用を実機で見せる点にある。ウォーキー型2台とリーチ型1台という構成は、搬送の入口と棚入れの出口を分けて自動化する設計であり、AutoForkを2モデル化した意味を示す。1トン対応のリーチ型を2027年中の製品化目標に置いていることからも、今回の展示は既存モデルの紹介に加えて、まだ製品化途上の機体を含めたライン拡張の予告と読める。本紙の過去報道はないため、今回は公開された一次情報だけで整理する。重要なのは、同社がAutoForkを「ウォーキー」と「リーチ」に分けたうえで、WCS画面まで同時に見せている点である。これは車両単体の自律走行だけでなく、倉庫内の制御層を含めた運用提案に重心が移っていることを示す可能性がある。パレット認識、複数台搬送、車両間の引き継ぎ、ラック格納という順序は、現場で求められる工程が単発動作ではなく連続工程であることを前提にしている。業界構造の観点では、争点はハードの走行性能だけではなく、どこまで既存の倉庫機器や制御システムと接続できるかにあるとみられる。AutoForkは独自の自動運転ソフトウェアと物体認識を組み合わせ、複数パレットをまとめて認識できるとしており、ここでの差別化は車両性能よりも、搬送対象の認識と倉庫機器との接続に置かれている。したがって、今後確認すべき論点は、ウォーキーとリーチの役割分担がどの作業条件で成立するか、WCSとの接続範囲、1トン対応リーチの製品化時期、そして納入当日から使えるとするセットアップの適用条件である。

なぜ重要か

発表元のハクオウロボティクスによれば、AutoForkは複数パレット一括認識や倉庫内機器との連携を前提にしており、単体機能ではなく工程連結の自動化を狙っている。ウォーキー型とリーチ型を分けて示したことは、物流現場での搬送と格納を別工程として扱う設計が見えている点で意味がある。

日本への影響

日本の物流・製造現場では、搬送と格納をまたぐ工程を既存設備とどうつなぐかが実装上の焦点になる。今回のようにWCSと車両連携を前面に出す構成は、倉庫機器や制御システムを持つ国内事業者にとって、接続仕様と運用条件の確認が重要になることを示す。