何が起きたか
laser.ofweek.comが報じたところによると、上海频准激光科技股份有限公司(688826.SH)が186.88元/株の発行価格で科創板に上場し、2026年A株で最高の発行価格となった。
本紙の見方
本紙は、频准激光の上場を、中国レーザー産業の質的転換の象徴として捉える。同社は量子計算や半導体前工程向けの精密レーザーを手がけ、2023年から2025年にかけて売上高を1.48億元から4.18億元へと68.20%の複合成長率で伸ばした。この成長は、従来の出力重視の産業用レーザーとは一線を画す、波長・線幅・安定性の精密制御が求められる領域でのものであり、中国のレーザー産業が「量」から「質」へシフトしていることを示す。 本紙が既報の通り、迪能激光の独立ブランド化は、中国レーザー産業が規模拡大から質的転換へ向かう中での競争戦略の一環とみられる。频准激光の上場は、その流れを資本市場が評価した例であり、特に量子・半導体といった先端分野での国産化が投資家の関心を集めていることを示す。 また、同社の高株価は、総股本が4000万株と少ないことや、2025年の予想PERが49.42倍と業界平均の68.04倍を下回ることなどから、必ずしも割高ではないとされる。しかし、市場の需給は旺盛で、有効申込倍率は4250.75倍に達した。一方で、11291株の放棄もあり、高額な申込負担が個人投資家の参加を一部妨げている。 频准激光の事業は、量子計算や半導体製造装置向けの精密レーザーという、特定の顧客に依存する「小ロット・高技術・高粗利」のモデルである。このため、今後の成長は、量子技術の実用化や半導体製造装置の国産化の進展に左右される。また、競合としてIPGやTopticaなどの海外勢が存在し、技術優位性の維持が課題となる。 本紙は、频准激光の上場を、中国の精密レーザー分野における資本市場の評価の試金石とみる。今後、同社が量子・半導体分野での受注をどれだけ拡大できるか、また、海外競合との技術差をどう縮めるかが焦点となる。詳細は原典を参照されたい。
なぜ重要か
频准激光の上場は、中国のレーザー産業が精密・先端分野へシフトする中で、資本市場がその価値をどう評価するかを示す一例である。量子・半導体向けの国産精密レーザーの需要が高まる中、同社の成長は今後の産業構造の変化を占う指標となる。