何が起きたか

OFweekは2021年12月1日、中国移動の2021年普通光ケーブル集采が終了し、平均40%の価格上昇があったと報じた。

本紙の見方

中国移動の光ケーブル集采は、世界の光ファイバーケーブル価格の指標となる。今回の平均40%の価格上昇は、一見すると業界に大きな利益をもたらすように見えるが、原材料価格が前回集采以降に約40%上昇しており、実質的な利益改善は限定的だ。この価格上昇は、業界の過剰生産能力調整と価格形成メカニズムの転換点を示している。 本紙はこれまで、光ファイバーケーブル業界の過剰生産能力と価格競争の悪循環を報じてきた。2018年以降、中国移動の家庭向けブロードバンド建設が一段落し、国内の光ファイバーケーブルメーカーは過剰な光ファイバー母材(光棒)生産能力を抱えていた。今回の集采では、価格評価方法が「条件付き価格反比例法」から「下方誘導中間価格法」に変更され、価格の比重が50%から40%に低下、技術力の比重が20%から30%に上昇した。これは、価格競争から技術競争へのシフトを示唆しており、業界の再編を促進する可能性がある。 また、光ケーブル価格がPE(ポリエチレン)や鋼帯の価格に連動する仕組みが導入された。これは、原材料価格の変動を製品価格に反映させることで、メーカーの採算悪化を防ぐ狙いがある。このような価格連動は、業界の価格形成メカニズムをより持続可能なものにする。 一方で、今回の集采では需要が当初計画を上回り、一部の省では前年比で100万芯キロメートル以上の増加、最大で約3倍の需要となった。これは、5Gやデータセンターの需要拡大を背景に、光ファイバーケーブル市場が成長していることを示している。 今後確認すべき点は、第一に、今回の価格上昇がメーカーの収益改善にどの程度寄与するか、第二に、技術力の比重拡大が業界の技術革新を促進するか、第三に、価格連動の仕組みが実際に機能するか、である。 詳細は原典を参照されたい。

なぜ重要か

中国移動の集采は世界の光ファイバーケーブル価格の指標であり、そのルール変更は業界の競争構造を変える可能性がある。日本の光ファイバーケーブルメーカーにとっても、中国市場の動向は無視できない。

日本への影響

中国の光ファイバーケーブル業界の価格上昇と技術重視の傾向は、日本のメーカーにとって競争環境の変化を示す。特に、原材料価格の高騰が続く中で、価格連動の仕組みが日本市場にも波及する可能性がある。