何が起きたか
産経新聞は2026年7月24日付の連載「TOKYOまち・ひと物語」で、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発したオリィ研究所(東京都中央区)代表の吉藤オリィ氏(38)のインタビュー記事を掲載した。記事では、移動が困難な人の「分身」として遠隔操作で仕事やコミュニケーションを行うオリヒメの仕組みや、吉藤氏が「孤独の解消」をテーマに掲げるに至った経緯が紹介されている。
詳細
オリヒメは、外出が困難な人などが遠隔操作し、その場にいるようなコミュニケーションを実現する分身ロボット。操作者の声、首や手の動きをオリヒメが伝え、操作者はカメラを通してその場の状況を把握できる。シンプルな能面のようなデザインで操作者の表情は見えないが、不思議とその人が「いる」ように感じるという。東京都中央区日本橋本町にあるカフェ「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」では、自走するタイプのオリヒメ・Dがオーダーしたものをテーブルへ運び、それぞれのオリヒメは「パイロット」が福岡県などから遠隔操作している。 吉藤氏は幼少期に3年半の不登校を経験し、「人が怖いと思っていた」と振り返る。中学1年で出場したロボット大会で優勝し、翌年の関西大会で準優勝したことで好転した。17歳の時に「孤独の解消」を課題として定め、「生きるのがつらく、死なないための理由を探していた。だが、このテーマのために生きていこうと決めることで楽になった」と語る。大学で「心を運ぶ車いすを作ろう」と開発を進め、平成22年にオリヒメ初号機が誕生した。 吉藤氏は「移動と対話と役割を克服することで孤独は解消される」と強調する。障害者だけでなく、離島在住、育児や介護など広く移動が困難な人でも、オリヒメが「心を運ぶ」ことで人との出会いを生み出し、役割の創出や孤独の解消につなげるという。東京・江東区役所の福祉売店でオリヒメが接客するなど、企業や自治体、学校などさまざまな場所で導入が進んでいる。将来的にはオリヒメで「自分を介護できるようにしたい」という構想も語った。
Key Facts
| 産経新聞が2026年7月24日付でオリィ研究所代表の吉藤オリィ氏(38)のインタビュー記事を掲載した。 | [2] |
| オリィ研究所は東京都中央区に所在する。 | [2] |
| 分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」は移動が困難な人の「分身」として遠隔操作で仕事やコミュニケーションを行う。 | [2] |
| 東京都中央区日本橋本町にあるカフェ「分身ロボットカフェ DAWN ver.β」では、自走するタイプのオリヒメ・Dがオーダーしたものをテーブルへ運ぶ。 | [2] |
| オリヒメの「パイロット」は福岡県などから遠隔操作している。 | [2] |
| 吉藤氏は幼少期に3年半の不登校を経験した。 | [2] |
| 吉藤氏は中学1年で出場したロボット大会で優勝し、翌年の関西大会で準優勝した。 | [2] |
| 吉藤氏は17歳の時に「孤独の解消」を課題として定めた。 | [2] |
| 平成22年にオリヒメ初号機が誕生した。 | [2] |
| 東京・江東区役所の福祉売店でオリヒメが接客している。 | [2] |
なぜ重要か
この記事は、分身ロボット「オリヒメ」が移動困難な人の社会参加を支援し、孤独の解消を目指す取り組みを伝えている。高齢化社会において、移動や対話の制約が孤独を生むという問題に対し、ロボット技術で「心を運ぶ」というアプローチを示す点で意義がある。
日本への影響
日本国内の企業・自治体・学校などでの導入事例が紹介されており、日本の高齢化社会における孤独問題への対応策として注目される。