何が起きたか
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(量研)は、核融合原型炉のダイバータターゲット交換ツール及びブランケット冷却配管遠隔保守ツールの概念設計業務について、一般競争入札(郵便入札)を公告した。入札は2021年8月6日から9月2日まで受け付け、開札は同年9月27日に六ヶ所核融合研究所で行われる。
詳細
本件は、核融合原型炉アクションプランの活動項目「稼働率と保守」に基づき、ダイバータやブランケットなどの主要炉内機器の遠隔保守技術の検討を進める一環として実施される。保守技術に要求される条件は「実用に供する稼働率の確保」であり、これを満たすため、炉内機器の構造健全性の確保や保守作業時間の合理化が必要とされる。本業務では、設計上の技術課題であるダイバータターゲット交換ツールとブランケット冷却配管遠隔保守ツールの概念検討を行う。 設計条件として、保守時の線量マップでは、炉停止後1か月における真空容器上部ポート内の線量率は、遮蔽プラグ撤去前後でそれぞれ0.01 Gy/h、100 Gy/h程度となる。また、ダイバータの表面線量率は運転停止1年経過後で100 Sv/hとなる。これらの条件下で、保守作業時間の律速となる作業を合理化するための遠隔保守機器の概念検討が求められる。 入札参加資格として、量研から指名停止措置を受けていないこと、全省庁統一競争入札参加資格を有すること、暴力団等に該当しない旨の誓約書を提出できることなどが定められている。落札者は、技術審査に合格し、予定価格の制限の範囲内で最低価格をもって有効な入札を行った者とされ、最低価格落札方式が採用される。
Key Facts
| 発注機関は国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構核融合エネルギー研究開発部門六ヶ所核融合研究所。 | [0] |
| 入札公告日は令和3年8月6日、入札書提出期限は令和3年9月2日。 | [0] |
| 開札日時は令和3年9月27日10時00分、場所は六ヶ所核融合研究所管理研究棟。 | [0] |
| 履行期限は令和4年2月28日。 | [0] |
| 業務内容はダイバータターゲット交換ツールとブランケット冷却配管遠隔保守ツールの概念設計。 | [0] |
| 設計条件として、炉停止後1か月の真空容器上部ポート内線量率は遮蔽プラグ撤去前後でそれぞれ0.01 Gy/h、100 Gy/h程度。 | [0] |
| ダイバータの表面線量率は運転停止1年経過後で100 Sv/h。 | [0] |
| 落札者は最低価格落札方式で決定される。 | [0] |
なぜ重要か
核融合原型炉の実用化には、高い稼働率の確保が不可欠であり、そのためにはダイバータやブランケットなどの炉内機器の遠隔保守技術が重要となる。本件の概念設計は、保守時間の合理化に向けた技術的課題を検討するもので、核融合エネルギーの実現に向けた基盤技術の進展に寄与する。