何が起きたか

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(QST)は、核融合実験炉ITERのブランケット遠隔保守システム(BRHS)における仮想環境整備検討に係る労働者派遣契約の入札公告を発表した。契約期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日まで。入札は一般競争入札で、最低価格落札方式を採用する。

詳細

本契約は、QST那珂フュージョン科学技術研究所が発注するもので、BRHSの各機器の仕様を明確化するため、トカマク内における制約やBRHSの複雑な動きをシミュレーションするための仮想環境の整備、及び制御装置上位制御系の最終設計レビューに向けた要求管理業務に従事する労働者の派遣を目的とする。 BRHSは、ITER機構との調達取決めに基づき、QSTがITER国内機関として設計・製作を進めている。BRHSはトカマク機器内における唯一の保守機器であり、ITER計画における調達の中でも大きな意味を占めている。軌道接続や第一壁ハンドリング、ケーブルハンドリング等、高い技術力を必要とする研究開発に取り組んでいる。 BRHSの遠隔保守の対象となるブランケットは440個のモジュールに分割され、各モジュールは最大4.5トンに及ぶ。真空容器中心部に関節を持った軌道(Articulated Rail)が配置され、その上を2台のビークルが走行し、それぞれに大型のマニピュレータが取り付けられている(現在、1台のみ整備予定)。約90度毎に配置される軌道支持装置が全体を支持し、各々は水平ポート壁面に固定用のキーを挿入して支持される。 入札は郵便入札可で、入札書の提出期限は令和7年2月18日、開札は令和7年3月4日10時20分から那珂フュージョン科学技術研究所管理研究棟1階入札室(114号室)で行われる。入札金額は1時間当たりの単価を記載し、落札決定に当たっては入札書に記載した金額に10パーセントに相当する額を加算した金額をもって落札価格とする。

Key Facts

発注機関は国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構核融合エネルギー研究開発部門那珂核融合研究所(那珂フュージョン科学技術研究所)[0]
契約名は「核融合実験炉(ITER)ブランケット遠隔保守システムにおける仮想環境整備検討に係る労働者派遣契約」[0]
契約期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日まで[0]
入札は一般競争入札で、最低価格落札方式を採用[0]
入札書の提出期限は令和7年2月18日、開札は令和7年3月4日10時20分[0]
BRHSの遠隔保守対象のブランケットは440個のモジュールに分割され、各モジュールは最大4.5トン[0]
BRHSは真空容器中心部に関節を持った軌道(Articulated Rail)を配置し、その上を2台のビークルが走行、それぞれに大型マニピュレータが取り付けられる(現在1台のみ整備予定)[0]
入札金額は1時間当たりの単価を記載し、落札価格は入札金額に10%を加算した金額[0]

なぜ重要か

本契約は、ITER計画の中核となるブランケット遠隔保守システムの設計・製作を進めるQSTが、仮想環境整備を通じてシステムの仕様明確化を図るものである。BRHSはトカマク機器内における唯一の保守機器であり、その調達を担う日本の戦略は国際的に注目されている。