何が起きたか

NVIDIAは、クレジットカードサイズのAIボード「Jetson Xavier NX」を発表した。このボードは、AGX Xavierのコンピューティング性能をJetson Nanoのフォームファクタ(70 x 45mm)で実現する。電力10Wで14 TOPS、15Wで21 TOPSのINT8性能を達成し、複数のニューラルネットワークの並列実行や複数の高解像度イメージセンサーからのデータ同時処理が可能だと同社は説明している。

詳細

Jetson Xavier NXボードは、NVIDIA Volta GPU AIアクセラレータ(384 CUDAコア、48テンソルコア)と2つのNVIDIAディープラーニングアクセラレータを搭載し、CPUは6コアのNVIDIA Carmel Arm 64ビットCPUを採用する。既存のJetson AGX Xavier(最大32 TOPS)やJetson Nano(FP16で0.5 TFLOPS)に加わる新製品で、Jetson TX2と比較して同じ電力帯で最大15倍の性能を提供し、サイズはより小さい。 NVIDIAの自律マシン担当VPであるRob Csongor氏は「これは世界最小のAIスーパーコンピュータだ。NanoサイズでXavierレベルの性能を実現した」と述べている。Moor Insights and Strategyの社長兼プリンシパルアナリストであるPatrick Moorhead氏は「Jetson Xavier NXはTX2とAGX Xavierの間の必要な市場スペースを埋める。多くのセンサーを必要とするデバイス、例えばバッテリー駆動の高性能ドローンに理想的だ。最大の利点は、成熟したツールチェーンによる大量のML推論性能だ。この電力エンベロープでこれほどのML性能を持つものは他にない」と評価した。 NVIDIAがターゲットとするアプリケーションは、10W〜15Wの電力で動作する組み込み・ロボティクス用途で、複数のカメラストリームを処理する小型商用配達ロボットやドローン、物流・生産市場で高解像度センサーを備えたロボットアーム、スペースが制約されたビデオ解析システム、医療機器などのハンドヘルドイメージングデバイスが含まれる。Csongor氏は「サイズが大きくならないボックス内で性能向上が求められる特定の市場セグメントが非常に重要だ。電力予算も増えない。そのため、これらの制約内で多くの性能を提供できなければ、アプリケーションは制約を受ける。Xavier NXはこれらのセグメントに最適だ」と述べた。 Jetson Xavier NXはJetson Nanoとピン互換で、2020年3月に提供開始予定。

Key Facts

NVIDIAは2019年11月6日にJetson Xavier NXを発表した(ソース0、1)[0]
Jetson Xavier NXはAGX Xavierの性能をJetson Nanoのフォームファクタ(70 x 45mm)で実現する(ソース0、1)[0]
Xavier NXは10Wで14 TOPS、15Wで21 TOPSのINT8性能を達成する(ソース0、1)[0]
搭載GPUはNVIDIA Volta GPU AIアクセラレータで、384 CUDAコアと48テンソルコアを持つ(ソース0、1)[0]
CPUは6コアのNVIDIA Carmel Arm 64ビットCPU(ソース0、1)[0]
Jetson TX2と比較して同じ電力帯で最大15倍の性能を提供する(ソース0、1)[0]
NVIDIAのRob Csongor氏は「世界最小のAIスーパーコンピュータ」と述べた(ソース0、1)[0]
Jetson Xavier NXはJetson Nanoとピン互換で、2020年3月に提供開始予定(ソース0、1)[0]

なぜ重要か

Jetson Xavier NXは、小型・低消費電力ながら高いAI推論性能を提供することで、ドローンやロボット、エッジデバイスなど、電力とサイズの制約がある分野でのAI活用を拡大する可能性がある。既存のJetsonシリーズの間を埋める製品として、市場のニーズに応えるとみられる。