何が起きたか

日本政府は「日本成長戦略」(2026年7月21日閣議決定)で「戦略17分野」を選定し、AI・半導体(フィジカルAIを含む)、情報通信、防衛産業、航空・宇宙、海洋などを官民連携の重点投資対象とした。日経クロステックの連載では、これらの多くにデュアルユース技術が関わり、相互に関連性を持つと指摘。注目すべき5技術について、米国並みの成長軌道に乗った場合、2040年に約16.8兆円まで拡大する可能性があると試算している。

詳細

日本政府は「日本成長戦略」(2026年7月21日閣議決定)の中で、「戦略17分野」としてAI(人工知能)・半導体(フィジカルAIを含む)、情報通信、防衛産業、航空・宇宙、海洋などを挙げ、官民連携による重点的な投資対象に選定した。これらは一見すると別々の分野に見えるが、多くに「デュアルユース」、すなわち防衛と民生の双方で活用できる技術が関わり、それらによって相互に関連性を持つ。防衛産業分野への投資は他の分野の民生技術開発にも広く波及するものであり、多くの企業に関わりが生まれるはずだ。 注目すべき技術として、「フィジカルAI・自律システム基盤」「多様な戦況データ統合とセキュリティー」「断絶しない通信基盤」「通信基盤を支える航空・衛星インフラ」「海上/海中の状況センシング」の5つを挙げる。これらの技術について日本の関連市場を試算すると、米国並みの成長軌道に乗った場合、2040年に約16.8兆円まで拡大する可能性があるとしている。 この連載は、アーサー・ディ・リトル・ジャパンのパートナーである立野大輔氏、プリンシパルの長山晃大氏、マネジャーの地主健太郎氏、コンサルタントの佐々木春香氏らが執筆し、防衛投資とデュアルユース技術が先端技術と産業へ及ぼす影響について予測していく。

Key Facts

日本政府は「日本成長戦略」(2026年7月21日閣議決定)で「戦略17分野」を選定した。[0]
戦略17分野にはAI・半導体(フィジカルAIを含む)、情報通信、防衛産業、航空・宇宙、海洋などが含まれる。[0]
注目すべき5技術は「フィジカルAI・自律システム基盤」「多様な戦況データ統合とセキュリティー」「断絶しない通信基盤」「通信基盤を支える航空・衛星インフラ」「海上/海中の状況センシング」。[0]
5技術の日本の関連市場は、米国並みの成長軌道に乗った場合、2040年に約16.8兆円まで拡大する可能性があると試算された。[0]
連載はアーサー・ディ・リトル・ジャパンのパートナー立野大輔氏、プリンシパル長山晃大氏、マネジャー地主健太郎氏、コンサルタント佐々木春香氏らが執筆する。[1]
立野大輔氏はAutomotive&Manufacturing(AMG)プラクティスのコアメンバーで、重工業、エレクトロニクス、半導体、素材などのプロジェクト経験を有する。[1]
長山晃大氏はAerospace&Defense領域のコアメンバーで、AI・無人機などの関連技術領域のプロジェクト経験を有する。[1]
地主健太郎氏はAMGプラクティスのコアメンバーで、自動車・モビリティ、建設機械、航空・宇宙、エネルギー領域のプロジェクト経験を有する。[1]
佐々木春香氏はAI、データセンター、重工業、エレクトロニクス、半導体等の産業領域のプロジェクト経験を有する。[1]

なぜ重要か

政府の成長戦略がデュアルユース技術を軸に防衛と民生の連携を促すことで、幅広い産業への波及が期待される。市場規模の試算は、関連企業にとっての事業機会の大きさを示唆している。

日本への影響

日本政府の戦略17分野にデュアルユース技術が組み込まれており、日本の産業政策に直接関わる。市場試算も日本市場を対象としており、国内企業への影響が大きい。