何が起きたか

山口大の日暮泰男助教(生理学)らのチームが、ネコがどんな体勢で落下しても空中で体をひねって必ず足から着地する「ネコひねり」の鍵が、胸椎のねじれやすさにあると突き止め、国際学術誌に発表した。

詳細

日暮さんによると、ネコひねりの学術的な呼び方は「立ち直り反射」で、この動きを体の構造から解き明かそうとする研究はほとんどなかった。チームは、病理解剖のために寄贈されたネコ5匹の死骸から胸椎と腰椎を取り出し、耐久性を調べる装置に取り付けてねじった。 その結果、胸椎はごくわずかな力でも片側に47度ねじれ、力を加えればほぼ反転できることが分かった。また、生きているネコで背中側を下にして抱えたネコを約1メートル下のクッションに落下させる実験では、落下中に下半身より先に上半身を反転させていた。 チームは、柔軟な胸椎を先にねじって頭と視線を正常な向きに戻し、周囲や着地点を素早く確認することが安全な着地にとって重要とみている。

Key Facts

山口大の日暮泰男助教(生理学)らのチームが、ネコひねりの鍵が胸椎のねじれやすさにあると突き止め、国際学術誌に発表した。[0]
ネコひねりの学術的な呼び方は「立ち直り反射」で、この動きを体の構造から解き明かそうとする研究はほとんどなかった。[0]
チームは、病理解剖のために寄贈されたネコ5匹の死骸から胸椎と腰椎を取り出し、耐久性を調べる装置に取り付けてねじった。[0]
胸椎はごくわずかな力でも片側に47度ねじれ、力を加えればほぼ反転できた。[0]
生きているネコで背中側を下にして抱えたネコを約1メートル下のクッションに落下させる実験をすると、落下中は下半身より先に上半身を反転させていた。[0]
チームは、柔軟な胸椎を先にねじって頭と視線を正常な向きに戻し、周囲や着地点を素早く確認することが安全な着地にとって重要とみている。[0]

なぜ重要か

ネコひねりは古くから知られる現象だが、その仕組みを体の構造から解明した研究はほとんどなく、今回の成果は動物の運動制御の理解に貢献する可能性がある。