何が起きたか
ハルビン工業大学(深圳)と中山大学の研究チームは、直径約10マイクロメートルの磁気制御ナノロボットを開発し、歯周炎の原因となるバイオフィルムを物理的に除去し、炎症部位に薬剤を送達する手法を『Science Advances』に発表した。実験では、ロボット処理によりバイオフィルム内の生菌が74.1%減少し、厚さが88.2%減少した。
なぜ重要か
重要なのは、歯周ポケットの奥で器具が届きにくく、薬剤もとどまりにくいという歯周炎治療の課題に対し、この手法が生物膜の物理的な除去と炎症部位への局所送達を一体で検証した点です。研究チームは、粘液環境で従来型より深く進み、唾液酵素で分解されるゲルと手持ち磁気制御器を組み合わせて操作できたと報告しており、診療での扱い方を意識した条件まで示しました。